(絵本)コブタクンと魔女の実 [8/15]

コブタクンは真っ赤に笑う実をひとつ　ほおばりました。

あぁ　なんておいしいんだろう。

それはもうこの世のものとは思えない　おいしさでした。
全身が　甘い香りとやさしい歌声で満たされていきます。

(絵本)コブタクンと魔女の実 [7/15]

魔女の実は真っ赤に熟れてどの実も楽しそうに笑っています。
庭中に魔女の実の甘い香りがただよい、楽しげな歌声がやさしく響いていました。

ねぇ　お願い。ひとつだけ　食べさせて。

すると驚いたことにバンノトリは言いました


あぁかまわないよ。
そのかわり　ひとつだけだよ。
一日にそれいじょう食べると　とんでもないことになるからね。