中国と言えば、人口抑制のために「一人っ子政策」がとられているとは
知られています。
私も、その言葉は知っていましたが、赴任後飲み屋の女性などに
聞いてみても、明確に内容を知っている娘はありませんでした。
たまたま、いつものメールマガジンに「一人っ子政策」に関する記事がありました。
それによると、
まず、
憲法に計画出産の規定があり、国が推進することも規定されていて、
夫婦が計画出産を実行することが憲法上の義務となっています。
ただ何が「 計画出産」なのかという定義は憲法にはなく、
「人口および計画出産法」という法律に、原則として
夫婦1組に子供1人であることと罰則も規定されています。
例外も認められていてそれは省レベルで定めることになっています。
これを受けて、 それぞれの省や直轄市で出産条例が設けられています。
私も聞いたことがありますが、
夫婦のどちらも一人っ子の場合は子供2人がOKというのは、北京の条例のようです。
ただし、2人目を出産するには認可が必要なようです。
その他、北京では、子供に病気や障害がある場合なども、第2子が認められているようです。
そのほか、地方では政策が緩和されており、
少数民族なら子供2人、農村部では漢族でも子供2人、
少数民族は子供3人までが可能という地区もります。
問題は、違反した時の罰則です。
計画出産の義務違反には、「社会扶養費」という名のペナルティーを納めなければならないようです。
その金額についても、省により異なるが、どの地方も高額で、
北京では年収の3倍から10倍、地方でも年収の1倍から8倍だそうです。
そのため、高額な罰則を避けるため、出産しても届けないケースがあり、
学校教育や社会保障を受けられない子などの問題が出ているそうです。
公務員が違反した場合はさらに罰則があり、党員資格剥奪や停職処分だそうです。
それでも、実態としては、
2001年以降の1人の女性が一生に産む子供の数の平均は1.8人だそうです。
日本は政策もないのに1.3人です。
それにしても、第2子出産で10年分の給与がなくなるなんて
罰則が厳しい。
ただ、文面を見ると、『出産』に対しての法律らしいので、
養子をもらうなら何人でもいいのかな?