のぶたと南の島生活

写真の許容量オーバーのため他2つのgooblogで更新中!

眠れる犬

2009-05-14 | 小説
ディック・ロクティのデビュー作です。この後、犬の続編(笑う犬)があって、上海何とかという作品があって、以後日本では翻訳された作品はないと思います。
オイラが最初に読んだのは、平成元年頃ですから、今から21年前・・・
最近、読みたい本があまりないので、怪盗タナーをゲットする前に、本棚から引っ張り出して、時間があるときに読んでいたんです。
相変わらず、この処女作は面白い。
猟犬のあだ名が付いている探偵さん(42歳、離婚経験2回)が、有名女優の孫娘で生意気な14歳の少女と一緒に、彼女の犬探しをするという滑り出しから、それがマフィアが絡む事件へと進んでいくという展開なのですが、主人公2人の人物描写が結構好きでね。
内容はスリリングには程遠いほのぼのハードボイルドなんだけど、章毎に2人が一人称で語るストーリー構成も見所なんだよね。
もう扶桑社ミステリから発刊されていないと思うけど、中古本が売ってあれば、これだけは買って読んでも良いおもうね。

さて、作者のディック・ロクティだけど、この処女作の後、ポンポンと作品が3作まで発表されたんだけど、あれから十数年経過しても、新作はおろか、風の便りすらないんだよね。アメリカではどうなってるんだか・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪盗タナーは眠らない

2009-05-14 | 小説
怪盗タナーシリーズの1作品目です。
2作目を先に呼んでいて、その中でマケドニアで革命をやった際に、子供を授かった記述があったり、一作品目は革命に尽力を注いだような記述から、てっきり、革命に絡んだドタバタ珍道中なのかと思っていました。
2作目にも感じたことですが、このタナーシリーズは、盛り上がりがないというか、盛り上がりの部分がちょっとずつの記載(数ページ分)で次の展開に流れていってしまう傾向がありますね。
そのため、ここが盛り上がりところなのに~って思っていても、あっさり次の展開が待ち受けていて、味気なく過ぎ去っていくような気分にさせられるんです。
特に1作品目は、途中までがあまりにも長すぎて(イギリス軍の機密をひょんなことから受け取ってしまうまで・・)、その後の展開は、ドタバタ喜劇のように過ぎ去っていきます。
その結果、マケドニアの革命については、1コマ程度の取り扱いなのです。
それでも、最後は、マケドニア革命の活躍を認められて組織の一員になるというオチなのですが・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする