いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

レッスン

2011年09月13日 | ピアノ・音楽

 レッスンに行ってきました。

 まずハイドントリオNo.39 第1楽章。いろいろなところでほころびを出しながらも一通り通しました。そして楽しみ(?)の細部チェック。出だしから入りました。アウフタクトの装飾音、弾こうとしすぎて重くなっていました。重心は最初の音に、そのあとは軽く、でした。全部同じように弾くことが大切なわけではないのですね。ソロと違い弦楽器パートと同じ旋律やベースが来ることがあります。ついついソロの感覚がでてしまい、大切に思えそうなところは歌いこんでしまうのですが、たとえばチェロと重なっていたりする場合はチェロをしっかり聴けるように優先させて、というような工夫がいるようです。その他、弾きにくく感じていた箇所の指使い変更のアドバイスや、速くて細かいところがきれいに聴こえるようになるための練習方法のアドバイスをいただきました。細かいところ、同音連打の練習も効き目があるそうです。早速やってみたところ、効果がありそうな雰囲気。これでガタも来にくくなるでしょうか。

 トリオが今回のレッスンの最優先事項だし、かなりの時間も経過したので、そのまま終了だろう、と思っていたら、リストのコンソレーション第6番をどうそ、という予期せぬ指示。前回のレッスンで弾く、と宣言した瞬間、音をもっとも外しやすくて危険な6番から練習するべし、とのアドバイスは確かにいただきました。。。が今日の事態は予期していませんでした。それでも先日練習会で譜読みしたてのを持って行って弾いたのでなんとか弾けるであろうと思い弾いたところ、早速ストーップ。旋律となる部分のリズムの改ざんを勝手にしていたようです。その原因はほかに気になるところがあるから、ということも先生は分かってくださっていたうえで、変な編曲はせずに旋律部分だけをとって練習するように、と言われました。そして中から後半部分の難しいところは別として、音がとりやすい最初の数小節はメトロノームに合わせて弾くように、ということでした。そして最後に近い盛り上げるところ。ペダルのアドバイスをいただいたら、たちまち華やかなリストっぽそうな雰囲気に。これで間違えることがなかったら(実はそこに高いハードルが存在しております)華々しいリストデビューだわ、と瞬間的に悦に入りそうになりました。あああああ(汗)しかし、先生、危なっかしいと察知されたのでしょう、今日から見てくださって感謝しています。

 


湯気が。。。

2011年09月11日 | ピアノ・音楽

 昨日ははじめてコンソレーションの練習成果を録音したのですが・・・・なんと湯気が立っていたんですよ!ただ、変に立ちまくり(汗)ネチョッとした感じの音と湯気。つまりペダルの外し方がなっていないってこと。ペダル、踏んでいないつもりでも実は踏みすぎているという事態もあるんですね。 

 離鍵と離ペダルって打鍵や踏ペダルと同じぐらい大切なのね。


テレビ

2011年09月11日 | 日記

昼は掃除と買い物とピアノ、夜はテレビを見ていました。普段はほとんど見ないテレビなのですが見だしたら面白くて。マイケル・サンデルの究極の選択という番組の議論、Rockyouという番組の日本で成功する外国人の話とさえなかったホテルのドアマンの涙ぐましい努力の話、世界弾丸トラベラーという番組のファッションにくわしくデザイナーもしているタレントのニューヨーク旅行の話が面白かったです。いろいろ考えたり自分の知らない世界を見るのは楽しいし勉強にもなります。あくまでも疑似体験なんですけどね。元気もいただきました。
これでテレビの味をしめたのでテレビばかり見るということにはなりませんように。
でも普段接することのないような人の話をきくのは新たな見方が出来ることがあるものですね。


モグラと壊れたレコード

2011年09月06日 | ピアノ・音楽

 フォーレの室内楽、昨日はぼんやりと聴いていた五重奏の第2番をちゃんと聴きました!名曲です(^^)味わい尽くしたいものです。私がCDを聴くのにギブアップせず、曲のよさをじっくりと味わえるためには、少しずつ繰り返し聴いていくのがよさそうです。


 ハイドンの譜読みを始めています。まずまともに弾けるようにならなければなりません。わかりやすいところでは速いところ、私の弾いている曲では16分音符と32分音符のところがミソです。音がとんだりつまづいたりがたついたりと、思うように弾けないところが数か所あります。そういうところに直面するのは嫌です。だからそういうやなところは蓋をして、何もなかったかのように通したくなるのですが、放置し続けていたらずっと弾けないままです。なのでそういうモグラたたきのモグラのようなところを直視し、徹底攻撃。急所となる音は大体2~4音の動きが多いです。その2~4音を見つけたらそこを数回繰り返します。壊れたレコード状態ですが、そうやってみると弾けるようになります。そうしたら周辺の音を加えていきます。そのとき、自分にとって動きやすい手首の角度や高さや重心も見つけながら、ゆっくりゆっくりあせらずに試してみて、どういう形で弾くと弾きやすいか確かめてみます。指が自由に動くにはどうしたらいいだろうって。そういう壊れたレコードのような練習をいやになるぐらいやって、なんとか1小節弾けるようになります。しかし一度弾けるようになったとしても、慣れないうちは通したりしたら、再びいやらしいモグラとなって現れたりします。しかもそういういやらしいモグラ小節が数箇所待ち構えていることが多いのですが、実はやっつけたモグラのような1小節と似たようないやらしさを持っている箇所が他に数か所あったりもするので、一度の攻撃を幅広く生かせることもあります。そしてそういう壊れたレコードのような練習をした後のモグラたたきのモグラを後に弾いてみたら、一番の味方と思えそうな箇所になったりもしてくれるのですか。今日もそういうところがあってうれしかったです。時間のないときはモグラのピンポイント練習一か所だけでも練習したと思えそうです。


 それプラスお風呂で弾いたような音色だとか言ったりしていたら、気が遠くなります。少しずつ前進できたら、これでよし、かな。


 


 


広いお風呂で弾いたみたいな音

2011年09月06日 | ピアノ・音楽

 昨日は体調がよくなくて休んでしまいました。ジャン・ユボーたちのフォーレの室内楽、ホロヴィッツのモスクワライブ、ボレットのリストのCDを聴いていました。フォーレの室内楽は初めて聴いたのですが、いい曲だと思います。ピアノ五重奏第1番の透明感は独特だと思いました。しかし、最近、どんな曲をCDで聴いても、若いころほど出会った曲にとことんはまって何度も聴こう、という気持ちになりにくくなっている気がします。若かったころはCDだけで(そしてもっと若かったころはラジオだけで)思いっきり感動できたのに。老化なのでしょうか。ライブでは今でも感動できることが多いのですが。まずいなあ。でも、まあそういわずに、また聴こう、と思います。何度も楽しめるメディアの良さを生かさないわけにはいきませんよね。


 ホロヴィッツやボレットはピアノソロでした。あのように弾くのがどんなに大変だか、今はよくわかります。大変さの質も。かつては、彼らがすごいのはこのように長くて複雑で指がたくさん動く曲を間違えずに弾くからだ思っていました。でもそれだけではないんですね。あの広いお風呂で弾いたみたいな、これ以上まだまだ鳴らせるよ、というような、湯気のたちそうな音。かと思ったらはっとするほどみずみずしい音。自然に流れて聴こえるような鳴らし方。これ以上でも鳴らせそうな余裕のある行間。音だけで空間なんかを作ったりしているのですから。これが大変なんですね。簡単にできそうな気がするのですけどね。ドツボにはまりそうな世界でもあります。


 広いお風呂で弾いたみたいな湯気のたちそうな音、永遠のあこがれです。


世界最高のピアニスト

2011年09月04日 | 読書

 今日書店の音楽コーナーに、許光俊氏著の『世界最高のピアニスト』という本が置いてありました。「世界最高」とは相当独断的なタイトルだと思いながらも手に取ってみました。前書きには


「ピアノは、誰が弾いても同じ音が出る?ピアノを習っていたから、曲や演奏のことはよくわかる?-それは大きな勘違い。天才たちの音は時に常識を超え、聴く者を惑わせ、心を動かす」


とありました。そして序章には「ピアニストによってこんなに演奏が変わる!」とありました。


紹介しているピアニストは


ヴァレリー・アファナシエフ 子供に聴かせてはならないピアニスト


イーヴォ・ポゴレリッチ 異常な領域に突入したピアニスト


ヴィルヘルム・ケンプ ヘタと言われ続けた名ピアニスト


ヴラディミール・ホロヴィッツ 芸人だけれど芸術家


フリードリヒ・グルダ 奇行で知られた天才


マウリツィオ・ポリーニ ガツンと来る蒸留酒の味


マルタ・アルゲリッチ ピアノ界のカルメン


マリア・ジョアン・ピリス 禅僧か賢者か


クリスチャン・ツィメルマン 優等生の坊やにあらず?


マレイ・ペライア 強烈な意志の人


グレン・グールド エクスタシーの音楽家


ファジル・サイ 国境も時代も超えるピアニスト


中国のピアニスト 対照的な新旧ふたりの音楽家(ラン・ランとフォー・ツンでした)


それ以外の名ピアニストたち


 目次を見ただけでも辛口な感じです。紹介ピアニストは著者の許氏が「最高」と選んだピアニスト、コメントも内容も著者の独断と偏見がかなり含まれていすが、なんだか面白そうだったので買ってしまいました。ピアニストにあまり詳しくない私にも参考になるかも、と思いました。そして内容を読んだら予想通り、情報源は確かだと思われるのですが書きたい放題、反論も出そうな気がするのですが面白いです。8月20日に出たばかりなので情報も新しいです。
ただ、この本、買ったあとで気づいたのですが、最後の「それ以外の名ピアニストたち」では、私がいいと思っているピアニストのことをいいように書いていないところもあったりして残念でした。ひとまずそういうのもありかもしれない、と思いながら読みましたが。この「それ以外の名ピアニストたち」のところは、表現が大雑把だったり、乱暴に思えるところもあったので、そのコーナーは読み飛ばしたほうがいいかもしれません。(中には投げ出す人もいるかもしれません(汗))個性の強い著者の意見にすっぽりとは飲み込まれないように、学べそうなところや共感できそうなところから目を向けようと思いました。ピアノ鑑賞CDの紹介もありました。


 著者の許氏はまさに音楽評論家、あとがきによると、本人は練習は嫌いだけど聴くのは大好き、本書は「ピアノ嫌いのためのピアノの楽しみ方」であり「飛び抜けた天才へのオマージュ」とありました。ここの記事を自分のピアノに生かそうということを考えるのはやめたほうがよさそうですが、CDも含め、まったく聴いたことないピアニストもいるので聴いてみたくなりました。


 


 そして凡人のピアノ練習。ハイドントリオの楽譜になかったのは強弱だけではなくて指使いもでした。クラシックでまったく指使いが書かれていない楽譜に出会ったのは初めてかもしれません。強弱とともに弾きやすい指使いを考えながら練習です。ちなみに今日はなんと、ハイドンのソナタ47番ロ短調(Hob.XVI32)がコーヒーショップでかかっていて驚いたとともにとても嬉しくなりました。大好きな曲で、横浜に来たばかりのころ、弾きたいと思っていながらも保留していた曲でした。


 リストのほうは、指でちゃんと弾けないところが目立たないようにうまくごまかして聴こえるための指使いを考案中です。こちらは指使いだけではなくて足使いもです。敏捷性が鍛えられそうです。


 


このところの練習

2011年09月01日 | ピアノ・音楽

 このところのピアノ、リスト様のコンソレーションに埋もれている状態です。3番、左手のバスと内声との間が間延びしないように。いつの間にか間延びしていると火曜日のレッスンで指摘がありました。この3番についてはメトロノームをかけるとちょっと窮屈なのですが、間延びを避けるために今はメトロノームをかけた練習をしています。

 今日は10月演奏候補の、ハイドンのトリオの楽譜が届きました。youtubeで聴いたのですが、とてもチャーミングな曲だと思いました。ご無沙汰していたハイドンの懐かしい香りも漂っていました。練習期間も今までと比べると短めでちょっとハードなのですが、この曲ならやってみたい、と思えました。しかしこの楽譜、強弱がないんですよ。なにしろ古典派前期、現代ピアノ誕生以前のハイドン様ですからね。考えなさいということなのですね。でもそういうところがまた魅力だったりします。

 歌うようにのびやかでスケールの大きいリストに出会い、これまでにないような高揚感を味わっていたのですが、今はベートーヴェンもご無沙汰していることだし、ちょっとかちっとした感じの古典の曲を一緒にやると、バランスがとれていいかもしれません。ハイドン様とのなつかしの再会だし。私の演奏キャパを広げるいいチャンスかも!?(ここには書いたものの現時点ではかなり不安、でもやるしかないのですが)