黒部湖駅に到着後トンネルをくぐって外に出てみると辺り一面湖が広がっていました!ついに黒部ダムに到着です。
上の方を見るといかにもダムならではのダイナミックな建造物を前にした雄大な山肌が見えます。
そして下の方を見ると、水しぶきをいまにも受けそうな激しい放水シーンと
穏やかな湖を観ることが出来ました。
あっという間に昼になっていたので早速昼食にありつきました。黒部湖ご当地の黒部ダムカレーです。四角っぽいご飯はダムの堰堤、ルーの上にあるミンチカツは遊覧船ガルベ、内側に入り込んでいるルーは堰堤の中に入れ込むという意味、そしてカレールーの緑色はホウレンソウで湖面の色を表しているとのことです。ぴりっとスパイスの効いた味でホウレンソウかなにかのおかげでクリーミーな味わいになっていました。
カレーで腹ごしらえした後は、展望台へと向かいました。かなりの段数の階段を上ったと思います。展望台に上がる途中で出くわしたものがこちら。
コンクリートバケットというダムにコンクリートを運搬するための桶状の容器です。このバケットに入ったコンクリートはタワー・クレーンなどによって打ち込み場所まで運ばれました。
何段かの階段を上りついに展望台に着きました。展望台から見た眺めの素晴らしさは一言では言い尽くされないほどでした。
上の方を見ると雪の残った山々が見えます。富山方面なので立山のような気がします。
ちょっと方向を変えるとこのような険しい山も見えました。
そして下の方を見ると見事な放水の様子や美しいダム湖を臨むことが出来ました。
ダムを作るのに漏れて苦労の元となった破砕水、実は純度が高く美味しいのです。その破砕水でできた「ハサイダー」があったのでいただきました。とてもさわやかでした。
展望台は上だけではありません。ダムの放水シーンにより近づける新展望広場にも向かいました。
新展望広場から見た放水シーンです。迫力ありますね!
山もちゃんと観ることが出来ましたよ!こういう険しい山を見るとわくわくしてしまうのでした。
新展望広場では今年建設50周年を迎えた黒部ダムこと黒四ダムの建設の歩みを伝える企画展がありました。当時電力不足に悩まされていた関西電力が電力を生み出すために最良の候補地としてこの黒部ダムのある秘境の地が挙がって以来の、建設に携わった方たちの使命感と情熱、苦闘の日々を伝えるパネルや映像が展示してありました。限られた期間と予算、そして賭けともいえそうな工事の難しそうな所が無数にある中、命がけでダムの建設に臨んだ方達の様子を伝えた映像やインタビューもありました。このような姿になるまでにものすごい労力がかかりました。大町からダムへのトンネルは最大の難所であり80mもの破砕帯があり、そこを7か月の苦闘を経て突破したそうです。石原裕次郎主演の『黒部の太陽』にそのときの様子が描かれているとのこと(観ようと思っています)。そして黒部ダムの建設は危険を伴う工事も多く、実際に建設中に命を落とした方もいました。その方達と弔う殉職者慰霊碑もありました。
再び上に戻り放水シーンを見てみました。虹は午前中の方がよく映るとのことですが、どうも前よりも虹が大きく映るようになった気がしたので方角的には最善ではないのかもしれませんが写真を撮りました。
しつこく湖の写真も撮りました。
最後に遊覧船ガルベに乗って水上から湖を散策することにしました。陸上から見たガルベです。まるでおとぎの世界のように美しいです。
船着場から出発、湖の下流から上流の方に向かいましたが、美しいシーンが沢山あって、シャッターを切ってばかりいました。
船から降りてもその余韻は味わいつづけ。。。実は小さな滝も見えたのですよ。上の段の右の写真です。
そして名残惜しさを残しながらも来た方向と反対方向に、同じ乗り物に乗りついで帰ることにしました。接続の関係で途中ではあまり長居ができなかったのですが、黒部ダム側で比較的天気がよかった大観峰の展望台で少し時間を取りダムや山々を眺めました。紅葉も美しかったうえに、黒部湖をもう一度見ることができて本当に良かったです。上の二枚は黒部湖、下の四枚は立山方向の写真です。
その後、室堂へとトロリーバスで潜り抜け高原バスにのりました。室堂あたりでは天気も少し荒れ霧がかかっていたのですがちょうど日没になろうとしているところで美しい太陽を観ることが出来ました。本当に楽しいひとときでした。富山県内とは言え、実は市内からでも乗り物を6台も乗り継ぐという大仕事だったのですが、それでも足を伸ばすことができて本当に楽しい一日でした。