「脱力」という言葉をgoo辞書で調べてみました。
(スル)からだから力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。また、意欲・気力が衰えること。気持ちの張りがなくなること。「―感」「下肢―」「頓珍漢な受け答えに―する」
あまりよくない意味で使われているようです。
しかしピアノを弾くうえではこの「脱力」という言葉はとてもよい意味で使われます。「脱力」ができるとどんなに長時間演奏しても疲れないし、音はよく響き美しい演奏になると言われています。力を抜くとこんなによいことがあるなんて、まるで魔法かと思います。しかしその「脱力」というのができるようになるにはものすごい工夫と努力がいるようです。ピアノ教室でも私が子供のころは脱力の「だ」も話題になったことはありませんでしたが、今はピアノ演奏の話になるとたちまちこの「だつりょく」という言葉が話題になります。
そして脱力関係のサイトを少し探してみたところ、面白い記事を見つけました。拳を作って目の前の鍵盤 (黒鍵がやりやすい)に向かって小指側を下にして腕の重さを乗せるように拳をストンとおろすとよい、と。そこでやってみました、そうしたら本当に響く大きな音が出ました。拳は指一本よりも重いので、鍵盤を動かす質量も大きいです。そのため大きな音が出やすいとのこと。体の大きな人や指の肉付きのよいピアニストが豊かな響きを出しやすいのはもっともだったのかもしれません。また、指も一本だけではなく二本三本で同じ音を弾くと豊かな響きになりやすいとのこと。
というわけでこれからは拳を使ってピアノを弾きたい、そうしたい、そうしよう、と行けたらよいのですがそれでは曲が弾けません。というわけで指一本でいかに脱力できた音をだすことができるかが大切になってくるのですが。。。しっかり追求しましょう、ということですね。
今日はレッスンでした。脱力とトリルのことで頭がいっぱいだったのですが、周辺事項でしかも根幹的なことについて指摘がありました。どうも弾いているうちによからぬ癖がどんどんついてしまっていたみたい。しばらく再びゆっくり分解練習です。