約1ヶ月少し前の某本番以来、好きな曲ばかり選曲、それにも関わらず、低空飛行状態だったピアノ、特に左手が弱点だと分かり、左手だけの練習曲集『ベレンス左手のトレーニング』で練習していたら、徐々に左手も動きやすくなってきた。ちょっとでもよいことがあったら、それは大切にしなければ、というわけで、今後もこの曲集を続けようと思っている。
以前の私は、指がどんなに回っても、美しい音色で弾けるようにならなければ物足りないと思っていたが、今の私は、指が回らなければ始まらない、という心境になっている。音色の追求を目指したいのは言うまでもないのだが、それ以前のところで微妙なハードルを感じはじめており。。。そんなことを言うのは甘えだ、と自分でも思うのだけど。うん。ある年齢を超えても、どんどんうまくなられている方もいるという話もうかがうし。こうなったら、一挙に指回りと音色、両方の追求を狙うしかないのかもしれない。大変だ。
選曲、好きすぎて絶対に離れたくないバッハ、背伸びなのを自覚しつつも平均律を続けて弾くことにした。今は第1巻第2番、次は素直に第3番でいこう。本当はその次の第4番の5声のフーガが大好きなのだけど、難しすぎると思うので、第3番の次の曲は慎重に考えよう。平均律、難しいけれど絶対に飽きない自信がある。他に、シューマンはウィーンの謝肉祭の道化よりインテルメッツォ(かっこよさでは抜群、謝肉祭の道化、本当は他の曲も弾いたほうがよいのだろうな)、ショパンはマズルカOp.24-4、ちょっとへそ曲がりのような気もするのだけど、私の好みそのものなのだった^^;他にシューベルト、スクリャービンで練習したい曲があるけれど余力がほしい。そして今は古典派の曲はレッスンではお休みしているものの何となく物足りなさを感じている。(感じられる状態ではないでしょうという突っこみはなしで)そこで久しぶりにベートーヴェンのソナタを引っ張り出しているが、さてさてどうなることやら。
聴くほうは浜松国際ピアノコンクール、そして古楽の楽しみというラジオ番組、見つけたばかりの中古CDショップで購入したクラシックのCDなどを楽しんでいた。音楽の歴史、知れば知るほど、面白いのだった。最近は、トマス・タリスという、ルネサンス時代のイギリスの作曲家の合唱曲に癒されている。