学生時代の友人と会った。10年近くぶり。しかも、私が広島を離れるときには二度と行くことはないかもしれないと思っていたところを散策した。鞆の浦。広島県で第二の都市、福山市からバスで向かう。
こちらのレトロで素敵なバスには乗れなかったのだけど、かつてはこのようなバスが通っていたのかしら。
鞆の浦の看板!来ましたよ~
早速舟に乗り、向かい側にある仙酔島へと向かう。何のために生まれてきたのか気づかせてくれる島、という宣伝文句も気障に思えない自然にあふれた美しい島。
仙酔島への連絡船、なんと真っ黒に塗られており、坂本龍馬がこの地に就航しようとしたゆかりの舟「いろは丸」を現代によみがえらせたと思われる平成いろは丸という船になっていた。
かつて連絡船として使われていた船は役目を果たし終え岸につけられた状態だった。こちらの神社のような船も好きだった。
島に渡るとたちまちパワースポットの入り口ぴったりの道が待っていた。
道を通り抜けるとそこに広がるのは砂浜と島。
島を取り囲む散策道があったので歩いてみた。
少し方向を変えると島も海も違う表情を見せる。
五色の岩からできている仙酔島、岩の色が見事に変わっているところも見えた。瀬戸内海は穏やかな海だと思っていたが、事態はそう単純ではないということが手に取るように伝わってきた。
散策道を歩きながら友人と学生時代のことから自分たちの、そして友人たちの現状を話す。歴史好きの友人なので歴史の話も。
島から戻って鯛めし。並んだけれど美味しかった。
そして有名どころへ。江戸時代に建てられ、座敷から見える海と島が美しい対潮楼からの景色。
港へ。
向こうに見えるのは江戸時代につくられた鞆の浦のシンボル、常夜塔。港の石造りの階段も江戸時代につくられたという。
常夜塔。近くから撮影。
鞆の浦名産の保命酒を元祖として作っていた江戸時代から伝わる造り酒屋、太田家住宅の歴史的な無力溢れる充実した家の中も拝見。左手前の住宅が太田家住宅。
歩いた後に頂いたかき氷と珈琲の美味しかったこと。
しかし鞆の浦に行くと必ず行くと決めていた喫茶店が閉業になっていてさみしかった。私が広島を離れるときにも出かけ、そこの奥様とお話までしたぐらい好きな店だった。時の流れを痛感。
そこで古き通りの角にある初めて入った喫茶店でいただいたかき氷、じんわりときた。珈琲、入れ物も味も素敵だった。これからも元気でいなくちゃという話で盛り上がった。
鞆の浦を離れたのちに、もう一人の友人と合流して夕食。現状報告と懐かしい話とがミックス、今は彼女たちとともにしてきた時よりも離れているときのほうが長いのに、あっという間にタイムスリップ。エネルギーたっぷり受け取った幸せなひととき。