ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

スイスと箱根って似てる?

2014-11-17 17:38:07 | テレビ番組
この間、一週間ぶりにTVを観る。「世界不思議発見」という長寿番組で、この日はスイスと箱根の不思議なつながりを特集したものだった。 何だか、面白そう。スイスの風光明媚な映像もたっぷり観れることだし・・・。

この二つ、規模と知名度は圧倒的に違うとはいえど、どちらも古くからの観光地。けれど、この二者、切っても切れないつながりがあるんである。さて、それは何か? というほど、意外なものでも何でもなくて、答えは鉄道でありました。スイスと箱根--どちらもが、スィッチバックという方式の鉄道運行を実地しているのだ。 険しい山岳地帯を通ってゆく上では、一度、上がると、いっぺん後ずさりしてまた上に上がるという方式が有効。 車窓の風景をじっくり楽しむのにも、この方法が良いとか。

でも、スイスと言えば、あの堂々たるアルプス山脈。世界に冠たる美しいアルプスと、箱根の山を比べるのは、ちょっと・・・という気がしないでもありませぬ。 知ったかぶりできるほど、箱根についての知識などなく、学生時代に新宿からロマンスカーに乗って、半日遊んできたという歴史があるだけなのだけれど、ひなびた風情の通りには、寄木細工や土産品が並ぶ、お年寄り向けの観光地だったような…。もちろん、ピカソの作品を多数展示した素晴らしい美術館(外には、ヘンリー・ムーアの彫刻もあったと記憶している)や庭園はあったけれど。 あの電車、そんなに凄かったかなあ? 初夏には、あじさい電車と呼ばれるなど、結構日本情緒たっぷりの乗り物のように思ったんですが。 右に左に太古から続く氷河や森林、尖った鋭角的な白い峰を頂くアルプスを観ながら、赤い流星のように走ってゆく「氷河特急」とはイメージが違うなあ。

それでも、箱根だって負けてはいない! 滝連太郎の「箱根の山は天下のけん」という曲だってあるのだ。 その昔の人々にとって、高い山の向こうに開ける箱根の地は、単なる避暑地などでなく、砂漠に忽然とあらわれるオアシスのようなところであったはず。 

番組では、鉄道から始まって、スイスと箱根の類似点を「重箱の隅をほじくるように(?)」微に入り、細に入りレポートしていたのだが、今度箱根を訪れることがあったなら、「日本のアルプス」と呼んでみたいな。
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