数日前の新聞に、驚くべき記事を見つけた。「羊皮紙の魅力を伝えたい」とのタイトルが打たれた記事に登場しているのは
――実は、この「羊皮紙のすべて」という本(青土社)を出版された八木さんは、私が以前、何度も羊皮紙を入手した専門家。
ヴェラム(子羊の皮)という上質な羊皮紙は高価で、その小さなサイズのものをいつも購入していたのだけれど、八木さんが講師として指導されたワークショップを受けに東京へも行ったことがあったっけ。あれは、もう十年以上も前になるだろうか……。
そのワークショップでは、木の台に、放射線状に紐を括りつけられていた羊皮紙を見たり、自分でもお手製の小さな羊皮紙を作り、それを伸ばしたり、磨いたりする作業がとても新鮮だった(具体的に何をしたかは、もうだいぶ忘れてしまっているのだけれど)。
それにしても地方のローカル紙にさえ、羊皮紙が紹介されるなんて! とても嬉しい🐑
ここでアラビア書道についてもふれられているけれど、私もちょこっとやったことがあります。先が平たく割れた竹製のペンで、摩訶不思議なアラビア文字を書きつけるのだ。アラビア語なんて、まったく読めないけれど、その蛇に似たリズミカルな線には、何とも言えない魅力を感じてしまう。
以前トルコに行った時、アヤソフィア寺院で、黒い円状の板に黄金色で書かれたアラビア文字を見たけれど、とても華やかな美しい文字だった――カリグラフィーも、紙の世界も本当に、奥が深いものなのだな。
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