山口県周防大島物語

山口県周防大島を中心とした「今昔物語」を発信します。
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久々のスト権確立

2023年07月26日 06時44分13秒 | 談論風発?(与太話))
そごう・西武労組が会社の売却を巡り、親会社、セブン・アンド・アイ・Hと交渉するために
スト権を確立したそうな。昔は春闘の時期はストが普通だったが、ここ20数年聞いたことがない。久々の労働者の権利行使であるが、労組執行部も組合員もルールが分っているのか疑問ですね。ストをしたことのない労組とストの対応経験のない実質、セブン・イレブン幹部の対応が見ものです。ブン屋は労組を煽ってます。ことの起こりは儲からない百貨店事業は売却してボロモウケのコンビニに投資すべしとする、もの言う株主に、渡りに船とそごう・西武の売却契約をしてしまい。本来、今年の2月に引き渡し完了の予定でいたが、利害関係者の根回しをせずに売買契約をしたらしく、労組や地主の関係者だけでなく、西武本店所在地の豊島区長まで口だしました。
豊島区長さんは池袋の顔の百貨店が無くなるのは嫌といっているので、であるなら豊島区が西武・そごうを買って維持すればよいだけです。2000億円の買収金と毎年50億円の赤字金を区税からつぎ込めばよい。そんなことも知らない区長は干渉する権限はそもそもないのですが、ここでもブン屋は煽ります。池袋本店は利害関係が複雑で、担当役員は大変でしょうね。

結論から言うとスト権確立してもスト突入は出来ないでしょう。
理由は簡単です。ストをしてる間は、給料は払われませんので、その分は労組執行部は
組合員の積み立て金を取り崩して補填しなくてはなりません。そんな積立金は1日分もないでしょう。よってストを強行したら組合員の給与は減額となるだけです。一ケ月したら組合員が干上がります。どうせ9月以降に解雇ならと自棄のヤンパチのようですが、7&Iの社長はどう判断しますかね。理屈に強く、世情に疎い同社ですから、四面楚歌になるでしょう。
創始者の伊藤さんが逝去したばかりなのに。

プライドだけ高い百貨店組合員と清濁合せ呑めない会社執行部の見っとも無い泥試合が展開されるでしょう。百貨店をヨーカ堂に買収した鈴木氏がいるのだから後始末を頼めばよいのに
同氏を追い出した現執行部なのでなかなか大変。

まあ、9月までには片付くでしょうね。
小売り業のストは組合員が売り場にいないだけで、非組合員がレジを打てばよいだけなので
お客様にはさほど影響はないのですがね。

鯨のよどちゃん永眠す。

2023年01月20日 07時54分11秒 | 談論風発?(与太話))
大阪湾の淀川河口に迷い込んだ鯨の「よどちゃん」が力尽きて死にました。
大阪市は大枚払って、クレーンで吊り上げ、土砂運搬船にのせ、和歌山県沖まで運んで
コンクリートの錘をつけて海に沈めました。
メディアは「よどちゃん!さようなら!」と情緒的に報道しています。

嗚呼、日本は平和なんだなとつつづく思いました。

もしこれが周防大島町の海岸に打ちあがりましたら、金持ち大阪市のような対応はできなかったでしょう。吊り上げるクレーンも運ぶ船もありませんし、費用の数百万円もとても町財政では負担できません。

こちらはこちらで自治体間の貧富の差を思い知らされます。

鯨が瀬戸内海に入ってくることは昔はよくあったようで、周防大島にも江戸時代に鯨が迷い込んで
きて、漁師が取り合いあいをして、村同士で大喧嘩になったとの記録があります。

室津の記録では鯨が来たので、みんなで分け合ってたべました。
「美味しゅうございました」とのことでした。

昭和20年代までに生まれた人たちには鯨はごちそうでした。

我らが地元、下関の大洋漁業がはるか南極まで行って鯨を取ってきて、日本人のタンパク質の補給をしていました。流通上は魚でしたので、肉屋ではなく魚屋のルートで販売されていましたね。血管の少ない赤身の所が最上で、脂分の「おばやけ」は酢味噌で食べると最高な酒の肴で、赤白ベーコンは子供が取り合っていましたね。
新宿の「しょうべん横丁」(今は思い出横丁と改名)の入り口に鯨専門のクジラステーキ店
がありました。うちわぐらいの大きなステーキが人気でしたが、苦学生(現在は死語)には高値の花でした。

古い人間からすれば、鯨を捨てることは「なんと勿体ない」と思います。
今回のはマッコウ鯨で、美味しさは、シロナガスクジラの次に美味しい。
今、わずかにスーパーで出回っているのは日本沿岸の小さな鯨種なので美味しくありません。
これすら滅多にお目にかかれません。かっての消費構成比に基づいて配分しているので、昔、鯨を
食べることが少なかった県には配分はありません。

「旨いシロナガスが食いたいなあ~」
こんな想像している私は、保護団体に見つかると殺されるでしょうね。

別の鯨が今度は東京湾に入ってきました。 何か変?

沖家室沖で自衛艦航行不能

2023年01月12日 07時43分37秒 | 談論風発?(与太話))
正月早々、周防大島沖で自衛艦「いなづま」航行不能とのニュースが流れました。

久々の周防大島ニュースで何事かと見ていると、定期メンテナンスでドックに入っていた
艦が母港に戻る前のテスト航海中に事故を起こしたとか。

事故を起こした場所を「船舶航海MAP」で確認したら、沖屋室島と大水無島の間の海域でした。
今日現在も同じ位置に停泊していることをGPSがMAPに知らせています。

船頭部分に損傷とスクリューの羽の一部が無いとか。
この船は吃水8Mなので、近くの浅瀬の岩礁に接触したのでしょうね。
(当初、防衛省は吃水は12Mと発表しましたが。後日、8Mに訂正しました。自艦のスペックも
 きちんと把握していない体たらくです。情けない)

この程度の艦ならシャフトが数十センチでしょうから、現在漏れてる油はシャフト内の
潤滑油でしょうから、油漏れはそんなに心配することはないでしょう。

江戸時代から沖屋室島から大水無瀬島、小水無瀬島の間は浅瀬岩礁が多く、この地帯を漁場と
する沖家室漁民は注意をすると若者に教えた場所です。
今は大水無瀬は今は無人島ですが江戸期は人が住んでいて、沖家室や地家室から船で通っていました
ので、数メートル下の岩礁を見ながら操船していた場所ですから危険です。

海上自衛隊呉基地の艦ですので、自分の庭で転んで怪我したことになります。

オバカとしか言いようがありません。海図(チャート)は有った筈ですので、何故この海域に
入りこんだが不明です。数百トンの船でも入らない瀬の多い場所です。

操船した航海士が未熟かシロウートに近い人だったのでしょうね。

これでは防衛予算を倍増しても「大丈夫かいな?」と言われかねません。

謹賀新年

2023年01月04日 08時31分27秒 | 談論風発?(与太話))
明けましておめでとうございます。

コロナ禍とウクライナ戦時下で今年もあけました。
上ったり下がったりのジェットコースターのような一年になる予感がします。
二三予測すると。

①物価はどんどんあがりそうです。
②円高と円安は上下動を激しくしながら円高に進みそうです。
③日銀が金利を高めに誘導し、実質ゼロ金利政策は終焉するでしょう。
④ウクライナ情勢はだらだらと勝ち負け不明の状態が続きそうです。
⑤賃上げは4%以上になるでしょう。
⑥下げ続ける年金は、2.5~3.0%上げざるを得ないでしょうね。
⑦四月の統一地方選は、公明党が大敗しそうですね。
⑧紙の新聞紙は今年も100万部以上の減部となり「瓦版屋」が無くなりつつあります。
⑨金利が上がるので、住宅需要は進み、借金の多い会社は辛いですね。
⑩金利が上がっても今年は2.5%は超えないでしょうから緩やかでしょうね。

あまり明るい予想がないですね。
一番良いのは、ウクライナ戦争が終結し、世界のエネルギー価格が安定化し、円が110円位で
収まり、物価上昇を追いかける賃上げが進み、GDPが膨らみ、安全保障の防衛費の確保もし易くなり、物価の上昇は緩やかなインフレですから、膨大な国の借金である国債も相対的に減少
します。安全保障の防衛費の増加はやむ得ませんが、同時に抜本的な少子化対策とこちらも
安全保障上の食料自給率UPが急務でしょうね。

ロシアのウクライナ侵攻で、アメリカは約束を守らない国であることがはっきりしましたので
「日米安保条約」は空文であることを我々は理解しないといけないでしょうね。

アメリカとロシアはかって「ウクライナの安全保障は両国が責任をもって行うから
ソ連時代の数百発の原爆はロシアに引き渡しなさいね」としてウクライナを軍事的な丸裸にしました。
旧ソ連圏の回復を目指す、プーチンはまづクリミア半島を併合しました。この時、国際社会は
単なるブーイングだけでしたから、今度の侵攻になりましたね。
プーチンに侵攻の背中を押したのはアメリカのバイデン大統領ですね。

プーチンが「やるぞ、やるぞ!」とサインを送っているときに、バイデンは「侵攻したら経済制裁(兵糧攻め)をするぞ!但し米国は反撃しない」としました。
「ならロシアは衣食住の十分な用意があるから、ウクライナを併合させて頂きます」と侵攻を
開始したのは周知の事実ですね。バイデンの優柔不断な決断が今につながっていますね。

一方のプーチンも見立てを誤りました。

①コメディアン芸能人出身のウクライナ大統領は国内支持率は低く、侵攻すれば拍手でロシア
 は迎えられる筈だ。
②米国が民主と共和党の戦いで国家が二分化してるからチョウカイ出す筈がない。
③エネルギーの大半を我が國ロシアに頼るEUは反対しない筈だ。
④ロシア最大の友好国中国は支援を北京オリンピックの時約束してくれた。

そして去年の2月侵攻しました。
すぐに段取りが狂い始めました。

①小馬鹿にしていたウクライナ・ゼレンスキー大統領を、米国の国外避難の後、亡命政府樹立
 のストリーを拒絶し、攻撃にさらされる首都に留まり、国民を鼓舞したので一斉に国民は
 立ち上がりましたね。

②米国は共和と民主の二分化は進んでいましたが、絶対主義の脅威には強硬に反対しました。

③侵攻当初のEUは早期和平、領土部分割譲で話を進めていました。エネルギーの大半を人質
 に取られているドイツが一番、ロシアに友好的で、次に利権の多いフランスが続きましたね
 。これに対しソ連の恐怖が身に染みている、ポーランド、とバルト三国が早期妥協に反対し
 ましたね。イギリスはドイツとフランスをボロカスに非難し、現状を維持しています。

④「オイオイ、オリンピックに来て宜しく!」と言ったのは戦争支援の話かよ!

 と習近平は困惑します。仕方ないから「口先支援」と「大幅安の油」なら買ってやるよ。
 但し武器支援はしないよ。米国が見張っているからね。としました。

てなわけで、見込みを誤ったプーチンと、プーチンの顔を立てられる終戦を模索する日々が続いています。EUもUSAもロシアに勝てるだけの武器の供与はしませんので、ウクライナは
「蛇の生殺し」状態です。東西のマスコミともに「情緒的」な報道ですね。
一人、大国、中国はウクライナ戦は報道しませんから「中国の歴史上はウクライナ戦争」は存在しません。

さて、前置きが長くなりました。

日米安保は機能しないかも、の話でした。
記憶が正しければ、日米安保条約は1960年に岸信介内閣の時に成立しました。
反対運動はすさまじく、国会周辺は反対集団の大波でしたね。この時、確か一人の若き女性が
集団の中で圧死します。このことが情緒的な日本国民の反感を呼び「安保成立後」岸内閣は
崩壊します。この時、周りの状況を全く理解していなかった、子供で孫の一人であった晋三
が、爺様岸の周りで「安保反対!」とはしゃいでいたとされます。この幼い子が後に、自分を越えさらに、歴代総理大臣を越える、最長不倒の総理になり、国際的なリーダーになるとは
信介爺は思っても見なかったでしょうね。

その後の改定の時も野党の若衆である「全学連」なる人々が反対しましたが自動延長されました。
国防費を計上しなくて済む日本は、その費用を経済対策に注ぎ込み、世界第二位の経済大国となり「ジャパン アズ NO.1」としてもてはやされ、当時の東京都の地価総額でアメリカ全土が買えるとのぼせ上りました。実際、米国の不動産や高額な美術品を次々と買う企業が続出しましたね。

のぼせ上がって、高飛車に出始めた日本をアメリカは決して黙って見ていません。
国防をアメリカに「おんぶにだっこ」させといて、一人、その金で経済成長し
米国の産業を浸食する「ばい菌国家」に見えたのでしょう。

もうほとんどの日本人が忘れていますが、
経済成長を続ける日本への最初の制裁が
「繊維規制」であり、「帝人」「日毛」「東レ」などの日本の繊維会社を潰しにかかりましたね。
次に米国の自動車産業を脅かす、トヨタ、ニッサン、ホンダ、マツダ等を潰すべく輸入規制を
かけましたね。
その次に彼らが国の脅威としたのは世界の占有率70%以上となった、「日の丸半導体」でした。その結果がかって世界第一の半導体大国の日本が、目も当てられない現状となりました。
これら三つの国難を吹っ掛けたのは皆、平和・平等が好きな米民主党政権でした。

彼らがこれらの三つの難題を時の日本政府に突きつける時に必ず「条件を吞まなければ、安保を破棄し、日本を守ることはしないけど、どうするの?」でした。
多くの国民は平和はタダか安保で親切な米国が守ってくれるから「安心」と思いこんでいました。よって歴代内閣は努力した国内企業を犠牲にして米国の要求を飲み込みました。

今回、これが疑われる状態となりましたが、まだ多くの国民は「平和のぬるま湯」に浸かったままのようですね。

「尖閣諸島」は日本固有の領土ですが、中国は近くで海洋資源が有ると知ったとたん、
中国固有の領土であり「核心的問題」(絶対譲らないもの)と定義しました。

習近平政権は「大中華復活」の権化です。最大がモンゴル帝国の再現です。
今回だまっていてもロシアを経済植民地化の道が開けました。あとは属国だった越国(ベトナム)と琉球王国「沖縄県」の併合ですね。尖閣は沖縄の領土です。
こんな夢を夢と思わず描いているのが彼です。「一帯一路」で着実に植民地化を進めています。スリランカ(セイロン)も手に入れました。ミャンマー、ラオスも属国化しました。
今も、昔も軍事力と経済力は有効です。

日本の遣隋使、遣唐使の時代からおなじみですね。

さて、000000
尖閣諸島は歴史的には、誰も所有権を主張しない離島でしたが、日本が漁業基地を設置するに
あたり、調査の上、領土宣言しました。この時、中国はなんら反対をしていません。
後で、独立した中華民国(台湾)が我が領土と主張し始めました。
この主張は正しいと中華人民共和国が言い始めました。レッドチャイナは台湾政府を認めていませんが、台湾の領土である尖閣諸島はもちろん中華人民供共和国のものと言っています。

日本のお花畑の評論家は外交(話し合い)で解決するのが唯一の道としますが、
外交は、軍事力と経済力と協調性(仲間の国がいくらいるか)の相乗積ですので
いくら建前、本音を口で説いても総合力のない外交は一方的通知の場にしかなりません。
話会いをすれば最後に解決すると単純に込んでいる国民が多いのも事実ですね。

尖閣諸島に中国が占拠を始めるとこれは紛争ですので、ただちに戦闘状態に入ります。
米国の歴代政権から、尖閣有事は「日米安保の範囲内」との約束を政府は取り付けていますので国民は中国軍が尖閣に上陸したら米軍がただちに反撃してくれると多くの人達は思っています。

それがどうもそうではないらしい。
彼らの本音は「日本人すら利用していない、辺鄙な所の無人島を守る為に米国の若者の
血を流す必要があるの?」とします。
御無理ごもっともです。原則、日米安保条約は「米国は日本を守る義務はあるが、日本は
米国を守る義務はないとする」法的に一方に有利な「片務契約」です。
だから、経済制裁を受けても黙るしか仕方なかったのですね。
「双務契約」にする必要はないと思いますが、日本は日本人で守るべきでしょうね。

彼らは、まず自衛隊が出動して、相当多くの被害を出して、どうしてもと云う場合になったら
条約に基づき出兵するとしています。

相当の被害とはアメリカ側が決めるそうです。
まず沖縄県民に相当な死者がでないとダメでしょうね。
こんなの変ですよね。

最初にお話ししたウクライナと同じです。
安全保障の約束はするが、いつどのような形でするかはアメリカが決めます。とのこと。
100万人近い日本人が犠牲にならないと米国は助けてくれないかもしれません。
また、助けてくれるか、どうかも、米国のその時の政権により変わります。

この事が今回、はっきりしましたので、安保賛成派も反対派も愕然としています。

ノーテンキなのは我々国民とお花畑の管理人、朝日新聞Gと毎日新聞Gです。

日米安保が機能しない現実をみた時はもう遅いでしょう。

核の使用に言及するプーチン、それに対応する西側、現在、世界の最大な問題は
この様な、世界人類の存否に関わる問題を誰が決定するのか不明であるとのこと
です。一人か二人に80億人の命がかかっているのでしょう。
国連は機能しませんね。

棺桶に足を半分突っ込んでいる、小生にはあまり心配する必要もないでしょうが、
子や孫に美田を残す必要性は感じませんが、平穏と平和な世を相続させたいと思う正月です。