山口県周防大島物語

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ドラッグストア戦争終盤へ

2024年03月05日 05時33分22秒 | ドラッグストア戦争
ドラッグストア最大手「ウエルシアG」と二番手「ツルハG」の経営統合が発表されました。
これにより単純計算で2.2兆円のドラッグストアGが誕生します。

マスコミは昨日今日の話として報道していますが、元々は30年前に遡るイオンGの業務提携
戦略の一環が一つの形になったと見るべきでしょう。ジャスコ(イオン)の現岡田会長相談役の指示により特命担当H氏が新規事業体制構築の為、地方の零細薬局チェーンを提携させ当時
最大規模の「マツモトキヨシ」Gに対抗しようとしました。ゆるやかな連携でしたので「イオン・ウエルシアG」と呼んでいましたが経営統合はされていませんので「懇談会」のレベルでした。

差別化を図るためプライベートブランドの「ハピコム」を開発し連携各社に流し、川上への
支配力を強めました。その後、ドラッグストア業界は合併統合を繰り返し戦国時代さながら
となり、マツモトキヨシとココカラファインの統合から中小チェーンの小競り合いから本格的
な戦争に入りました。今回はそれの一環でまだまだ城(店舗)領地(シェア)人材(薬剤師)の取り合いが苛烈を極めるでしょう。
現在ドラッグストアは飽和状態で5KM以内に10店舗以上の地域も多いでしょう。
国家免許の薬剤師しか扱えない「薬」を商品にしていますので他の小売りより差別化できます。
しかも薬は薬価が下がったとはいえ粗利は高く、その分、食品等を安く売ることができるので
今やドラッグストアは「薬局」ではなく「薬局」併設の「食品スーパー」と変化しています。
一般の人には業態の違いは分かりにくいでしょうね。

次はどこが合併をしかけてくるか?

「マツキヨ・ココカラ」も黙っていないでしょうね。ウロウロする「スギ薬局」あたりが蠢く
でしょう。ウエルシアとツルハの統合で2.2兆円規模ですが、「イオン・ハピコムG」では今、
3兆円ありますので、次の4兆円と次の市場シェア50%が目標となります。
イオンはアジア最大規模を目指すとアジア市場にはワトソンズ(13200店舗)の強敵がいます。

世界最大のドラッグストアは「ウオルグリーン」でイオンG、7&IGの総売上をしのぐ14兆円
の怪物です。日本はコップの中の争いが好きで「公正取引委員会」もコップの中のシェア率を
重視しますが時代遅れです。世界のシェアがどれだけとれるかが、国力の差となります。

国会は支持者の寄付金を帳簿に記載しなかったと、政治を止めて騒いでいます。
これでは国家は強くなりません。

ドラッグストア戦争も7年以内に大手3グループに集約されるでしょう。

まずは薬剤師の囲い込みですね。薬剤師登録者数は現在38万人ですが、ドラッグストア関係には18万人とされます。イオン・ハピコムGではこの内4万人とされます。短期的には薬剤師
不足ですが、長期的には余剰とされます。ドラッグストアはまだまだ薬剤師が適正人員では
ありませんので、門前薬局とされる特定病院前の処方箋薬局から人材を抜いてくるしかないでしょう。そうすると町病院に変革が起こります。

さて関ケ原に向かって号砲はなりました。どうなりますやら・・・。

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