
「シラユキゲシ」 ケシ科
恋の季節?河川敷の明るい場所で、あちらからも、こちらからもケーン、ケーン。時には、喉を痛めたのかしら、と思うほどその声はかすれ、せつなささえ伝わってくる。キジの話です。どこにいるのか、鳴く方向を見れば、草むらに見え隠れしている。“キジも鳴かずば撃たれまいに”というが、鳴いて、自ら災いを招くこともなかろう、とも思うが、やむにやまれず、そうしなければならない瞬間が、人間にもあるものだ。
白雪芥子と記するように、一重で清楚な白い花。どことなく頼りなさそうで、風に吹きとばされそうな、かよわい印象を受けるが、豈図らずや、なかなか丈夫な植物。鉢で育てているが、手間いらず。暑さや寒さに強いが、半日陰を好むので、木の元に陣取っている。草丈、30㎝程、4枚の花びら、花茎4㎝位。