啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「春は名のみ」

2024-03-02 18:53:43 | その他
 春は名のみ・・・歌の文句にもあるように、ここ数日は気温が上がらず寒い日が続いている。せっかく咲いたわずかな早春の花々も、冷たい北風に吹かれて、心なしか元気がない。里は雨、山は雪。小さい頃から見慣れている浅間山は、まだまだ深い冬の装い。
 高崎から北軽井沢に向かうルートで「二度上峠」という場所がある。深い山に抱かれたこの峠には展望台があり、ここから見る浅間山は実に美しい。つい先日も訪れたが、相変わらずダイナミック。こうした景色は、いくら見ていても飽きないし、心が清められる。後ろ髪を引かれる思いで峠を後にし、向かった先は「鎌原(かんばら)観音堂」。江戸時代、1783年、浅間山の大噴火で、鎌原村は、土石なだれの襲われ、一瞬のうちに埋没し、高いところにあった観音堂だけが、唯一の建物として残ったという。犠牲者477名、唯一残ったのは、観音堂に駆け上がれた93名。この明暗を分けた階段からは2人の被災者が発見されたという。
 そして向かったのはバラギ湖。氷上では、色とりどりのテントを張り、ワカサギ釣りを楽しんでいる人がちらほら。氷の上で、しかも肌を刺すような冷たい風が吹いていて、寒いのではないかと思うが、陽がさしていさえいれば、テントの中はとても暖かいのだという。個人的には、寒いうえにじっと動けず、いつ手ごたえがあるかも分からない魚を、ずっと待っている忍耐力がないので、釣りは興味はあるけど・・無理かも・・です。あっ、そうそう・・二度上峠に向かう途中、カモシカにあいました。かなりの近距離でしたが、逃げる様子もないので、写真を撮ろうと私がモタモタしている間にどこかへ行ってしまいました。残念‼

鎌原観音堂
コメント
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