啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「秋と冬のさかいめ」

2020-11-06 11:02:26 | その他
「ヤマボウシの果実」 
 北海道の山はもとより、平地でも雪の範囲が広がり、天気予報では雪のマークが見られるようになった。東京では木枯らし1号の発表があり、当地でも朝晩めっきり冷え込み、布団から出るのが少し辛くなった。特に急ぐ用事もないので、しばらくラジオを聴きながら時間をやり過ごすが、朝の明るい光がカーテンをとおし、一日の始まりを告げる。こんなひと時にも、元気でいられる幸せを感じる。ダイコンやカキ菜の葉も少し大きくなり、先日植えたタマネギの苗もシャキッと姿勢がいい。こんな、どうでもいいことにも幸福感をおぼえる。人はもとより、植物でも、命を尊く感じる度合いが、年齢を重ねるごとに深くなった。この気持ちなんだろう。毎日、少しずつ日が短くなり、秋の庭では、植物の生命のパスが進んでいる。
 夏、白い花びらに見える苞の真ん中に、小さな花が集まって咲いていたヤマボウシ。それが、秋にはその小花がそのまま集まって、一つの球形の果実となる。そして、それが熟し、口の中に放りこむと、ジワ~と甘さが広がる。
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