♪ 石破茂幹事長 安倍の大臣(おとど)の意のままに 料亭の座敷の脇息で 己(おのれ)の行く末つくづくと しのぶ背広の袖の上(え)に 散るは幹事長かはた無役 明治22年発表の『桜井の訣別・青葉茂れる桜井の』(楠正成、正行の桜井の駅の別れ)の替え歌だ。9月3日の内閣改造の最大の目玉は幹事長石破茂の去就のようだ。安倍は安全保障法制担当相の就任を要請する構想だが本人石破は記者やメディアで幹事長続投を希望している旨、公然と表明している。石破は国民的人気があると相当の自惚れがあるようだ。自民党内の領袖の評価も芳しくなかったが幹事長になってから改めたようだ。ただ麻生首相の退陣を迫った経緯があるので、麻生は今でも怨恨があるから幹事長外しには賛成だ。無党派だから党内基盤も弱い。これも石破の不徳の致す所だ。あれもこれも己が撒いた種だ。そもそも石破が政治に足を踏み入れたのは政治家だった父親が亡くなって角栄から「オヤジの後を継げ」と言われたのがそもそもだ。三井銀行を退職、田中派の派閥秘書を務めた後、田中派特有『人・カネの物量作戦』の応援を受けて全国最年少の29歳で当選した。その後、昭和68年政治改革法案を巡って自民党から役職停止処分を受けたので笹川尭と離党、改革の会、自由改革連合、そして新進党に参加したが、小沢の安全保障政策に失望して、4年後自民党に復党して橋本派に所属した。この渡り鳥の出戻り行為が自民党内で人気がない一因にもなっている。おまけに態度が尊大なことだ。自民党を批判して離党、新自由クラブを立ち上げた河野洋平の二の舞を演じた恰好だ。洋平はその後自民党総裁になったが首相にはなれなかった。洋平は親分宮沢と慰安婦問題を一時的に糊塗しようとして出した、でたらめの『官房長官談話』が今日、日韓間で大きなトゲになって問題を惹起している。当の洋平は鉄面皮、我関せず、いけしゃあしゃあとTBSテレビ出て一端のご意見をノタマっている。石破は無派閥だが平成25年『無派閥連絡会』を結成して、一匹オオカミを集めた。『無印良品』にあやかって『無派閥良品』の石破派の結成だ。現在50名ほどいる。2012年の自民党総裁選には安倍、石破、町村、石原、林5名が立候補した。第1回安倍141票(議員票54、地方票87)石破199票(議員票34、地方票165)次が石原96票、町村34票、林27票。有効投票数過半数(250以上)に達しなかった為党所属国会議員196名による決戦投票の結果、安倍108票、石破89票となって、決戦投票で逆転された。これで石破は全国自民党員の支持はオノレの方が安倍より上だと自身を持ったようだ。石破は幹事長を続投すれしば、再度党の人・カネを握れて、次回の総裁選に有利と踏んでの事だ。安保相辞退の理由は、自分と総理の安全保障政策の違いを挙げる。「これまで幹事長だから政府を支えて来たが、政府に入り、考え方が違うものを国会で答弁するのは難しい。閣内不統一になる」これは可笑しな話だ。誰でも同じではないのが当然だろう。単に安保相固辞の理由付けに過ぎない。石破が相手をねめ回す時の目付きが悪過ぎる。どう見ても『爬虫類』の目付きだ。これで舌が長くてペロッと出せばアウトだろう。人類は大昔恐竜、爬虫類には酷い目に遭ったのが原因かどうか判らぬが蛇やトカゲを忌み嫌う人間の方が圧倒的に多い。安倍は石破を無役にして敵に回すより、閣内に取り込む方がベッターだとして安保相以外の重要ポストを用意して明日(29日)の会談に臨むようだ。鳥取産の石破蛇が幹事長ポストを外されて、さて変わり身の早さは如何に。乞うご期待!