新型コロナが5類に移行したことにより、市立病院へのコロナ関連補助金が大幅に減少して医業外収益が前年度の半分に減少。コロナ禍で黒字決算が続いていましたが、令和5年度決算は7億円の赤字に転落しました。病床利用率は67.3%で、前年度より2.7ポイント上昇しましたが、依然としてコロナ前の水準まで戻っていません。
以下、現時点で調査できた決算状況をまとめました。
■経営状況:7億円の赤字
事業収益128億円-事業費用136億円=純損失約7億円
→3年連続の黒字から赤字経営に
理由は、収入が減少し支出が増えたこと
・収益減の主な要因は、新型コロナの5類移行により補助金が減少し、医業外収益が前年度17億円減(50.2%減)
・費用増の主な要因は、給与費や減価償却費などの増
→医業費用が医業収益を上回り、病院経費を診療報酬等の収入でまかなえていない状況
■患者数:年間延患者数29万5188人(前年度比2.3%増)
病床利用率は67.3%で、前年度より2.7ポイント上昇したものの、コロナ前の水準まで戻らず
・入院9万3646人(4.6%増)
・外来20万1542人(1.3%増)
※地域の病院等から市立病院への患者紹介率は60.6%で、前年度より7.7ポイント上昇
[入院]
・小児科や循環器内科、整形外科が増加
・患者の地域内訳:草加市77.5%、その他県内19.4%、県外3.1%
・入院の在院日数:平均10.3日(1~8日60.4%、9~15日19%、16日以上20.6%)
[外来]
・泌尿器科や皮膚科、消化器内科が増加
・患者の地域内訳:草加市77.6%、その他県内19.6%、県外2.8%
[救急医療]
・救急車の搬送受け入れ人数は5080人(+4.7%)
・うち、草加八潮消防組合による搬送は4440人
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