草加市議会の動物愛護条例制定ワーキンググループは6月22日、草加保健所の動物愛護施策について視察をおこないました。
草加市西町にある草加保健所は、草加市と八潮市、三郷市、吉川市の動物愛護管理法における犬の管理や啓発など(猫は動物指導センター)の様々な業務を担っています。
・暫定値として、令和4年度における草加市の犬の登録頭数は1万1814頭で、狂犬病予防注射済票交付数は8165頭とのことです。(4市の登録総数は2万9252頭)
・草加保健所での捕獲頭数は7頭で、飼育放棄が1頭、動物指導センターへの送致が3頭、飼い主への返還が3頭でした。
↑保健所内にある施設。シャッターを開けると逃げた動物などを捕獲する車両があり、その奥に捕獲や保護した犬を預かる犬舎があります。煙突みたいに見える部分は室内を換気するための設備。
・保健所への犬の苦情件数(4市合計)は、令和4年度が293件で前年度比3件減のほぼ横ばいです。泣き声に関する苦情が52件で最多、次いで噛みつきなどの咬傷事件関係が24件で、他にも捕獲依頼12件や放し飼いの取り締まり依頼11件などがありました。なお、「その他」181件のうちの半分近くが「犬がいなくなった」などの連絡とのことでした。各種苦情に対する強制力はないため、保健所では苦情をもとに飼い主と話していくことで解決を目指しているものの、なかなか解決には至っていない状況があるとのことです。
↑捕獲器具の写真
・犬猫を計10頭以上飼育する人は多頭飼育として県知事への届出が必要になります。草加市内では現在、犬の多頭飼育が1件、猫の多頭飼育が3件いらっしゃるようです。
・埼玉県では、2002年度に1万651頭もの猫ちゃん、5023頭ものワンちゃんが殺処分されていました。様々な方々や行政の取り組みにより年々減少しましたが、依然として2022年度は190頭の猫、18頭の犬が殺処分されています。埼玉県は2030年度までに殺処分ゼロを目標に掲げています。今回策定を目指している動物愛護条例が殺処分ゼロの取り組みの後押しとなるようにしたいです。
視察を通じて動物愛護条例制定ワーキンググループのメンバーから様々な意見や質問が出され、保健所の方々から貴重なご説明を多々いただきました。引き続き、動物愛護条例の制定に向けて協議を進めていきます。
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