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草加市2020決算-議会提案の新型コロナ基金が活用されず

2021年10月11日 | 市政・議会・活動など
■昨年、議会提案で新型コロナ基金が創設
草加市議会の5会派団長がそろって市長に新型コロナ対策の基金設置の申入れを行ったことにより、2020年6月議会で「草加市新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」がつくられました。
また、同時期に、市議会では議員報酬の削減を実施。市議会の委員会視察中止などで生まれた財源などを活用し、新型コロナ基金に1億円を積み立てる予算が計上されました。

■素早いコロナ対策への活用を期待
議会からアクションを起こした背景には、多くの市民や議員から様々なコロナ対策が提案されていましたが、なかなか進まない状況があったからです。目的を持った基金を創設することで、柔軟なコロナ対策を素早く実施する流れに広げる狙いがありました。

■国・県の財政支援頼みのコロナ対策
新型コロナ基金を創設した結果、2020年度中に合計2億円もの基金が積み立てられました。ところが、年度中の支出はまさかの0円でした。年度末後の出納整理期間に約1577万円の支出がありましたが、基金を活用した政策的なコロナ対策は実質1円も実施されませんでした。
同時に、草加市がおこなった新型コロナ対策は、そのほとんどが市の財源を使わず国・県からの交付金頼みで実施された背景もあります。

■2億円の基金が眠ったままの1年間
誤解の無いように触れておきますが、市も当初は基金の活用事業を予定していましたが、その事業などが国の交付金対象となったことで財源を振り替えた部分はあります。ここで重要なことは、すぐにでも臨時議会を開き、浮いた基金を活用して財源不足でできなかった他のコロナ対策を実施できたはずだった点です。しかし、残念ながら議会の積極的な提案がいかされず、コロナ禍でコロナ基金がまるまる眠ったまま1年間を過ごしてしまいました。


★なお、2021年度に入ってからは改善し、新型コロナ基金が活用されはじめています。
具体的には、活用セーフティネット保証利用支援補助金(利子補給)の財源3300万円や、新型コロナの緊急経済対策1億4690万円のうち約2051万円が新型コロナ基金からあてられています。さらなる活用を!

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