「予期せぬことを重視しなければならない。ところが報告システムのほとんどが予期せぬことを無視するようになっている。この間違いを直すことはできる。」
ドラッカーはこんな難しいことよく要求できたもんだ。
全ての可能性に対策を立てる経営は資源上無理だが、手元資源で取り組みうるすべての対策を考えることはいつでもできることだ。
たとえばマスコミはいつ起こるかわからない訃報のために、生前から常に手元に訃 . . . 本文を読む
「行動しないということは、いかなる行動にも劣らない立派な意思決定である。」
単に行動しないのではなく。
右か左か経営の岐路に立たされても、敢えて矛盾を時間が解決すると判断するのは時として怖く勇気がいる。とりわけ経験のない若いものにとっては、時間が問題を治癒してゆく過程を見ていないからなおさらかもしれない。 . . . 本文を読む
「かくして働くものの一人ひとりが、自らの配置に責任を持たなければならなくなる。このことは、自らの強みを把握し、自らをマーケティングしなければならなくなったことを意味する。」
管理工学、経営工学といわれる実学の基盤となる、管理すべき労働の質が大きく変わり、巨大な富を産み出す産業ほど、管理すべきもの資源とすべきものは知識と情報の比重が高い。如何にモノを生み出す手先の技術が優れていても、そこがボトルネ . . . 本文を読む
「ポスト資本主義社会は、知識社会であると共に組織社会である。この二つの社会は、相互依存関係にありながら、コンセプト、世界観、価値観において異質である。」
ポスト資本主義社会がいつから始まったのかこれは議論のあるところだろう。資本主義の写像としての社会主義がなくなったことを出発点とするならば1989年。私的シニョリズムの契機FRBができてからとするならば、1913年以降ということになる。古典的な意 . . . 本文を読む
「あらゆる知識労働者に三つのことを聞かなければならない。1.強みは何か、どのような強みを発揮してくれるかである。2.何を期待してよいか、いつまでに結果を出してくれるかである。3.そのためにはどのような情報が必要か、どのような情報を出してくれるかである。」
知識労働を測定する方法が無かったときは大変だったろう。今日はICTが発達した。
知識労働者がいわゆるサムライ士(資格者)に限らず、その周辺 . . . 本文を読む
「ネクスト・ソサエティにおける企業の最大の課題は、社会的な正統性の確立、すなわち価値、使命、ビジョンの確立である。他の機能はすべてアウトソーシングできる。」
顧客にとっての価値
価値を創造する使命
創造に至るビジョン
ビジョン→使命→価値創造 これらが最終的にそぎ落とせない企業の課題。すなわちアウトソーシングできないもの。
部品を組み合わせるだけで、そこそこ良い商品ができ、経費を外部化して利 . . . 本文を読む
「成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは最も欠乏した資源である。それが時間である。」
優勢な戦いにも好機は、ほんの僅かしかない。
これなんかも使える気の利いたセリフかもしれない。
「二〇世紀における建設的な成果は、カリスマ性とは縁のない人たちの手によるものだった。第二次世界大戦で連合軍を勝利に導いた軍人も、ぬきんでて有能だ . . . 本文を読む
「知識労働は専門的である。あまりに専門的であるがゆえに、ほとんどの組織において細分化されざるをえない。」
細分化された専門性を顧客の創造の為に再結合すること。これが出来そうで難しい。専門家の動機という問題から組み直す事がマネジメントに問われている。
. . . 本文を読む
孫社長の「農耕社会から工業社会への転換期に義務教育が導入されたように、情報社会へのパラダイムシフトの今こそ情報教育の義務化をするべき」という意見。さすがです。ustも面白かった。
それにしても、司会のK君の力量不足と、マイクを握って話さない文部科学省副大臣 某S氏の意味の無いアウフヘーベンの使い方の軽さは煩わしかった。TL炎上寸前のところ、上から目線をたしなめ方にも孫社長のすばらしさが現れていた . . . 本文を読む
「コミュニケーションを成立させるものは受け手である。聞く者がいなければコミュニケーションは成立しない。無意味な音波しかない。」
冗談みたいに聞こえるが、日本的にはボケ(自由な発想者)とツッコみ(リアルな発想者)といえばすぐに概念が浮かぶ。少なくともひとつの漫才コンビを核としなければ組織的コミュニケーションができないということ。面白くとも責任あるコミュニケーション。
時に創造的事業では、ボケ(自 . . . 本文を読む
「今日、再び起業家精神を強調すべき時代に入った。ただし、それは一世紀前のような一人の人間が起業し、マネジメントし、支配する起業家精神とは異なる。それは新事業のために組織を使い、方向づける能力である。」
今日は黎明期の資本主義や、道義的真空地帯の資本主義のように起業できるような時代ではない。
株主の監視、規制、内部統制、当然監査法人の意見と整合する事業運営をしながら起業するには起業リスクをどう . . . 本文を読む
「生産手段のうち、人的資源ほど効率の悪いものはない。この人的資源の活用に成功したわずかな企業が、生産性と産出量の飛躍的な向上を実現する。」
改善の余地が一番あるのが人的資源ということですかね。自分の胸に手を当てて考えるとほどに、良くわかる気がする。産出量という訳語はよくないが。 . . . 本文を読む
「顧客は誰かの問いこそ、企業の目的と氏名を定義するうえで、最初に考えるべき最も重要な問いである。」
「企業の目的として有効な定義は唯一つである。顧客の創造である。」
顧客は誰か。
見えている顧客
見えない顧客
顧客に変わる機会
顧客が逃げる機会
顧客に影響を及ぼしうる自社の資源 . . . 本文を読む
「時間を管理するためには、自由になる時間をまとめなければならない。成果をあげるためには、大きな固まりの時間が必要である。」
細切れの時間の使い方を高度化する事の方が有用と思う。 . . . 本文を読む
「成功の鍵は、自分の情報を必要としているのは誰か、それはどのような情報か、逆に自分は誰の情報を必要としているかを全員が自問することである。」
これは日々考えていること。だが片思いのことが多い。
片思いを触媒する仕組みが必要ならば、資金をかけてでもやってみること。
マーケットの扉を開かずに成功はできない。まずこの鍵を持つことが重要。
だがいかにして、誰が必要かということから紐解けることがあるかもし . . . 本文を読む