立派な職人

本日の天気はと

仕事がないのは辛いですけど、逆にあり過ぎるのもそれはそれで辛いことなんでしょうね。

なんでも、福島県内の民家等から落ちた瓦は、推計で約4万トンにのぼるそうで、これを職人さん達が一生懸命修復しているらしい。

ヘルプも宮城県や茨城県には多くイクらしいんですが、やはり放射能の影響なのか、福島県には加勢が少ないようです。

1業者当たり、400～2,000件ってことですから、これはもう相当なモノで、限界を超えております。

我々も専門家なのでわかりますが、キッチリ一度にこなせる仕事量ってのは、そう多くないです。

いや、正確に言うと、多くをこなしたよーに見せかけることは出来るのですが、その内容にはいい加減さが常に付きまとうというリスクを孕んでしまいます。

ましてや、

「アンタの腕が悪いから壊れた。どーしてくれる。とにかく早く直せ！」

みたいなオファーが来たら、精神的にダメージを受けつつ、しかも、迅速にミスなくやんなきゃいけないというプレッシャーの中、取り組むことになるでしょう。

絶対、もちません。

自らが整理をする勇気。

プロには必要不可欠というか、当たり前のことで、我々も初っ端に

「自己の能力の限度を超えていると思われる不動産の鑑定評価を引き受けてはならない」

と教えられます。

それが「専門職業家としての注意を払わなければならない」ということなんだろうと思うのです。

中には、

「もう限界です」

と遺書をしたため自殺された方もいらっしゃる旨、聞き及んでおります。

そうなる前に、一体、自分にとって、そして本当に世の中にとって、どーすることが大事なんだと、立ち止まって考えてもらいたいかなと。

立派な職人とは、そーゆーモンだと感じます故。

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