最近、肉ばかり食べていたので、「今夜は録画してある旅番組でも見ながら、ゆっくりお刺身とかいいなー。」と、スーパーに行きました。
閉店まであと1時間余りのスーパーは値引きタイム。あと数歩でお刺身売り場、というタイミングで、「さー、本日のお買い得、まぐろ!なーんと今から半額!早い者勝ち!さー、無くなったらおしまいですよ!」と威勢のいいアナウンスが流れました。
相変わらず、妙なところで気の弱い私は、集まってきた皆さんに押し出され、気付いたら納豆売り場の前に立っていました。「あれだね。いつの間にか、納豆もたっぷり売られているんだね。良かったね。」なんて一人ごちながら、切なくお刺身売り場を眺めていました。
人波が去り、恐る恐るお刺身売り場へ。ところが、予想に反してそこはまだかなりの品揃え!「良かった~。この美味しそうな赤身が5切れあれば、二代目はゴハン3杯いけるはず。サーモンとブリか~、どっちにしようかなー?半額だから両方買っちゃう~?」と、ニヤニヤウロウロしていました。
すると、横に小さな声で、「旨そ~。いいなー、刺身。」と呟く小学生くらいの男の子がいました。近くにいたお母さんにねだりましたが、「だめ!」と即座に却下。また売り場に戻ってきて、「旨そーだなー。」と、私の籠の中まで恨めしそうに眺めています。気になってふっと見たら、目がバチっと合ってしまいました。
『くっそー。早く大人になってやる!自分でお金を稼いで喰いたいものを喰いたい時に買ってやる!』と、彼が誓ったかどうかは分かりませんが、私の眼は、『いーでしょー?大人ってー?ふふふー。』と意地悪く光っていた・・・かもしれません。
少年よ!大志を抱け!たらふくのお刺身目指して頑張れ!