二代目と結婚して、まだ写真屋さんの仕事をすることになるなんて、夢にも思っていなかった頃、義母が現像機に向かって、「知~らな~い街を、歩いて~みたい。どーこか遠くへ行きた~い。」と歌っているのを見て、『疲れてるのかなぁ。』と心配したのを覚えています。
仕事をしてるとイイことばかりじゃありません。勿論、それは誰でもおんなじ。別に「大失敗!」をした訳ではなくても、なんとなく流れが素晴らしくない時ってありますよね。ここ暫く、そんな日々が続いた二代目は、見るからに落ちていました。そういう時に、昔と違って厳しいのは、同じ状況下にいる私も一緒になって、『落ちて』しまうこと。
一昨日、自分が「ど~こか遠くへ行~きた~い~」と歌っているのに気付いて、ちょっとマズいかな、と思いました。このままじゃ、二代目を元気づけるなんて無理だな、と。「よーし、思い切って行こうよ。明日、何も撮影予定ないんだから!」と、「未納品の仕事があるけどなぁ。」とウジウジ言う二代目を半ば強引に引っ張って、遊びに行ってきました。
今朝。昨日「わーい!わーい!」とハシャギまくった二代目は疲れた顔してるけど、顔色GOOD。そして、気付けば私が口ずさんでいた歌は「・・・共に手をとりランラララ~、あひるさん~、ガーガー!」。
『落ちたら上げろ!大作戦』、とりあえず成功ということで。