若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

夕陽に向かって走れ!

2011-11-05 01:36:03 | 日々雑多

子どものころ、「夕焼けがすっごい綺麗だよ!すぐ外に出て見て~!」と、おばあちゃんを呼んだのに、「よっこらしょ。どれどれ。」なんておばあちゃんがやっている内に沈んじゃって、残念に思ったことがありました。そのくらい、太陽って、意外な速度で沈んでいきます(ってか、地球が回っていきます、が理科目線的には正しいのか?)。

 

でも、今まで一体何回、太陽が沈みきる様を見守ったことがあったかな。朝日が昇るのは、初日の出とか、富士山登山とかで、結構ジリジリと待って上がっていくのを見届けたことあるんだけど。夕陽って、意外と無かったかも。

 

今日は、久々のオフ。オレンジ色にぼんやり空が彩られる時間から、真っ赤&真ん丸になって沈んでいく太陽を、約30分くらい、見届けてきました。若いころ、もっともっと夕陽に向かって走ったり、叫んだりすれば良かったかなー、なんてぼんやり考えたりしちゃったりして。

 

今からでも遅くないか。走るか!そして、叫ぼうか!

「うぉーーーー。ちっくしょーー。負けるもんかーーーー。がんばるぞーー。」


忘れてはいけない

2011-11-02 19:31:47 | 日々雑多

友人が10月の半ば、東北へ泥掃除のボランティアに行きました。正直、「まだ、そういう作業が必要なの?」と感じました。

 

彼の写してきた数枚の写真は、あまりにも無知で無神経だった自分を恥ずかしく思う、とてもつらい写真でした。彼は、若く元気な男子ですが、15人で半日かけて10メートルの泥を掃除したそうです。その作業の尊さと同時に、これから先「復興」と呼ぶ状態に至るまで、その土地が、街が、人々が、超えなくてはならない壁の高さを見せつけられたような気がしました。気を付けていたつもりだったのに、震災が自分から少し遠い存在になっていました。

 

普通の生活を送ることを心がけ、経済が正常に動く歯車であり続けるとともに、やはり「想い」と「余裕のあるお金」は、東北の人々に向かなくてはいけない。そして、家族や家を失った人々や、自分の家を離れなくてはならなくなった人々に関する報道から、「もう、つらい」と、目を背けてはいけない。

 

この半年、ニュースや新聞を見て、安易に泣くことはとても失礼だと、自分を律してきました。でも、それが忘れる原因になってしまうなら、間違いだと思い直しました。3月11日の朝の写真が見つかり、「母ちゃん、このときは元気だったのになぁ。」とつぶやく漁師のおじいさんの姿を目にして泣くことで、次の日に財布を握って募金に出向くなら、それでいいんじゃないか、と。


鉛筆のジンクス

2011-11-01 08:51:52 | 日々雑多

子どもの頃、「鉛筆を短く持つ人は身近な相手と、長く持つ人は今は知らない遠い存在の相手と、結婚する」というジンクスを聞き、いつも意識して芯から遠い部分を握って書いていました。外国への憧れが強かったのかな。なんとなく、遠くへ行くような気がしてました。

 

昨日、今年から卒業アルバムを担当することになった学校の職員室で、高校時代の合唱部の後輩に出会いました。二人で同時に、「だよね!」、「ですよね!」とキャーキャー大騒ぎ(笑)。実は、私は彼女が学校の先生になっていることを知っていたのですが、彼女は私が何故そこに居るのか、ちんぷんかんぷん。かくかくしかじかで、ココにいるのだよ、と説明すると、目を真ん丸にして驚いていました。

「おぐら先輩は、外国とかどこか遠いところに、飛んで行ってしまってると思ってました~!」

と言われました。ふーん、そんな風に思われていたのかー。

 

短大時代の友人に、外国でバリバリ働く自分の夢を語っていたとき、

「おぐは、故郷に戻って、私たちが『小さくまとまっちゃったな』と思ってても、自分だけ、『わたし、すっごい幸せ!』とか、言いそう。」

と水を差されたことがありました。そのときは、「なんだよ、それ~。」と思っていましたが、結構いまの状況を言い当てていたかも・・・。友だちって鋭いね。

 

 

現在、仕事のメモ書きには鉛筆を愛用していますが、気付けばものっすごく短く持っている私。結構、こういうコドモ・ジンクスって侮れないのかも!