練り込みは、練り上げともいい、2種類以上の色の違う粘土を練り合わせて模様を作る装飾の方法の一つです。粘土の練り合わせ方によって単純な模様から、きわめて複雑なものまで作ることができます。
〈1〉縞模様の練り込み
①鉄絵で椿と葉(椿の白は白化粧) 高2.3、12×9.5
②上記と同じ。還元焼成したもの 高3、14×10
③縞模様の変化 高2、20.5×9
〈2〉うずら手模様の練り込み
④左下は表、左上は裏。還元焼成したもの。 高2、12.5×9
右は同じものですが、酸化焼成。好みでー。
⑤右上3色の粘土を使用。右は4色、左手前は5色。
⑥うずら手の変形 高1.3、14×7
〈3〉市松模様の練り込み
⑦左は手前は表、奥は裏 高2.3、14.5×10.5
上記の他、簡単な手法としては渦巻き模様、墨流し模様、ロクロによる練り込みがあります。また、金太郎アメを作る手法で細かな文様を作り、それを組み合わせる手法があります。今回アップしたものは陶芸教室のカリキュラムの中にあり、見本のため一緒に作成したものです。
【作成のポイント】 ① できるだけ同じ種類の粘土を使うこと、
② ドベの濃さを工夫し、粘土板を積み重ねたときしっかり押さえる、
③ 接着後はビニルに包んで重しを置き、数日保存することなどです。