平成のホームドラマ

男５人女１人、母親が違う「きょうだい」が暮らす藤川家。
そんな複雑な「きょうだい」がくり広げる面白い小説を読みました。

「ザ・藤川家族カンパニー」　響野夏菜

　　　　　

藤川家の長男四寿雄は「遺言代行」という仕事をしている。
家族にも言えない秘密の遺言を、依頼人の死後に代行し、心残りを解消するという変わった仕事だ。

この四寿雄の仕事をしかたなしに手伝うはめになる妹や弟達。
それぞれに個性的で、しばしぶつかり合うが、なんだかんだ言っても協力し合う。

「家族」をテーマにした平成のホームドラマであり、ハートフルコメディでもある。
テレビドラマ化したら、面白いだろうなあ。

情けなくておちゃらけていて、だらしないけど憎めない長男四寿雄のキャラクターが秀逸。
いいかげんそうに見えて、やんわりと家族全員を守り、とりしきっているんだなあ。
ドラマ化したら…、キャスティングがむずかしそう～。

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