本とパンのあるくらし

おいしいパンと大好きな本があれば幸せ。
そんな私が綴る日々の暮らし。
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和菓子と千代紙

2015年07月07日 | 小説
このあいだ読んで面白かった田牧大和さんの本、もう1冊おすすめのがあります。

「甘いもんでも おひとつ」  田牧大和
小さな和菓子屋「藍千堂」を営む兄弟が主人公の、江戸時代の物語です。

     

兄、晴太郎…天才肌の和菓子職人だが、和菓子作り以外は不器用。おっとりした性格。
弟、幸次郎…商才があり、クールなしっかり者。ちょっと素直じゃないとこがある。

こんな相反する性質の兄弟が、辛く悲しい過去を乗り越え、互いに協力して素晴らしい菓子を作りだしていくんです。

     

章ごとにある章扉図案が、とっても素敵で何度も見返してしまいます。
菊寿堂いせ辰というところの図案のようです。
調べてみると老舗の江戸千代紙のお店でした。

それにしても和菓子というのは、美しくて美味しくて、その分大変なことも多いんですね。
季節、天候、場所、人の気持ちなどを推し量って作る和菓子の難しさ、良さが伝わってきました。

     

兄弟のいとこにあたるお転婆娘「お糸」や、兄弟と一緒に働く菓子職人「茂一」など、脇役も魅力的。

この本で、江戸時代の手仕事の良さ、和菓子と千代紙で味わうことが出来ました。

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