国の天然記念物に指定されているカモ科の鳥類、ヒシクイ1羽が12月の初め頃から伊江島に飛来している。
島のシンボル、城山(ぐすくやま)(タッチュー)の麓にある農業用溜(た)め池(グスク北溜め池)周辺で、住民に頻繁に目撃されている。
ヒシクイは溜め池で悠々と泳いで水遊びをしたり、通りを挟んだ牧草地で羽休めをするなど、溜め池と牧草地を行ったり来たりし、心地良い遊び場を見つけたようだ。
同じ溜め池にはアオサギも訪れている。ヒシクイが牧草地に行くとアオサギが溜め池へ、アオサギが溜め池を離れるとヒシクイが溜め池で泳ぐなど、互いに居心地の良い居場所を分かち合っている様子だった。
沖縄野鳥の会の山城正那会長によると、近年は県内でもヒシクイの飛来があり、ことしも金武町で確認されているが、離島での記録は少ないという。/(中川廣江通信員)