インドネシアの首都ジャカルタで、ウチナーンチュによるウチナーンチュのための三線練習会が開かれている。毎週日曜日の朝9時から正午まで。講師役はインドネシア在住10カ月になる南風原町出身知念幸忠さん(43)。知念さんの自宅マンションのリビングが練習場所だ。練習生は7人。全員沖縄出身の駐在員でジャカルタの沖縄県人の会「島ーず」のメンバーだ。
4回目となる昨年12月4日。知念さんが準備する三線の勘所や工工四を見ながら、メンバーは「涙そうそう」「安波節」「安里屋ユンタ」の練習に励んだ。
知念さんは「海外でも故郷の沖縄の文化に触れていたいと思い、練習会を始めた。民謡を中心にまずは20曲ほどマスターし、インドネシアの方々の前で発表できることを目指している」と話す。
ジャカルタには日本人駐在員が結成するジャズバンドや和太鼓サークル、インドネシアの学生を対象に日本舞踊を教えるサークル、インドネシア人のエイサーグループなどもある。
三線練習会は小規模だが、メンバーは「故郷の民謡をインドネシアの方々と楽しんでもらえる日が来るように練習に励みたい」と話している。(宮城亜希子通信員)