首里城内で厳かに行われた琉球王朝時代の祭祀行事「百人御物参」を再現した儀式=21日午後、那覇市首里金城町
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
琉球王朝時代の祭祀(さいし)行事「百人御物参(ももそおものまいり)」の再現儀式が21日午後、那覇市首里金城町の首里城公園で行われた。神女らが城内の御嶽などを巡拝し、国王の長寿や航海安全、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する行事。訪れた多くの観客らは女性中心の厳かな儀式に見入った。22日も行われる。
儀式は琉球王朝時代、年6回程度行われていたという。三平等(みふぃら)の大阿母志良礼(おおあむしられ)ら上級神女と王府の役人ら約30人が御庭(うなー)を出発し、下之御庭(しちゃぬうなー)にある首里森御嶽(すいむいうたき)に拝礼した後、神女のみが男子禁制の「京の内」を巡拝した。
神女らが祭祀歌謡「クェーナ」を歌いながら巡拝する儀式の独特な雰囲気に、観光客らは異文化の香りを感じた様子。兵庫県から観光で訪れた深田有希子さん(32)は「神聖な雰囲気を感じる儀式だった。本土と違う文化だと思った」と感想を述べた。【琉球新報電子版】