南風原町の成人式が行われた8日、式の受付や新成人への花束贈呈などを担当した琉球かすりの女王の金城理沙子さん(23)と稲福千秋さん(37)が、今月末にも国の伝統的工芸品に指定される南風原花織の振り袖や帯を身にまとい、PR活動に取り組んだ。
今回、花織が伝統的工芸品に指定されるに当たり、琉球絣事業協同組合や町側が着用を依頼した。金城さんは紫系の布地に花織とかすりの模様があしらわれた振り袖と同じく、花織とかすりの模様が使われた黄色の帯を、稲福さんは黄緑系の花織の帯を身に着けた。
金城さんは「花織は、かすりとは違った素朴なかわいらしさがある。指定を受けて、さらに活用されるようになれば」、稲福さんは「花織は品があり、大人の女性も美しく着られると思う。もっと広めていけるように取り組みたい」とPRした。