全国の沖縄県人会のメンバーら=8日、京都市のからすま京都ホテル
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全国の沖縄県人会役員らが一堂に会して親睦を深める第14回全国沖縄県人会交流会が8日、京都市のからすま京都ホテルで開かれた。
今回は、観光など人を引き付ける魅力の「ソフトパワー」としての沖縄文化の価値を再認識するのがテーマ。全国21県人会から参加した約200人は「文化を糧に県人のネットワークを強化し、本土と沖縄の懸け橋を担っていこう」などと決意を新たにした。
交流会では、宮城篤正県立芸術大元学長が「沖縄の造形美(工芸編)」と題して講演。伝統工芸をつくり上げた沖縄の先人たちの豊かな才能と個性に「畏敬の念」を示し「沖縄戦で全てを失ったウチナーンチュがゼロから出発し、力を合わせて努力したから今も伝統が生きている」と話した。
コーラ瓶をリサイクルしたガラス工芸品など、戦後を生き抜くために創意工夫された数々を紹介した。最後には「面積は小さい沖縄だが、未来を切り開くために琉球王府は、人材こそ宝、資源であると、人材育成に力を入れた。工芸はその一環。それこそソフトパワーだ」と強調した。
壇上で、金城弘昌県子ども生活福祉部長は、全国の沖縄県人会と県人会会員に対し、子どもの貧困に関する事業に充てる「子ども未来基金」への寄付と、企業・団体サポーターとしての協力を呼び掛けた。
京都府の山田啓二知事、京都市の門川大作市長があいさつ。沖縄県からは富川盛武副知事が翁長雄志知事の祝辞を代読し、沖縄の現況を報告した。
琉球舞踊、琉球民謡、エイサー、沖縄ポップスも披露され、最後はカチャーシーで締めくくった。全国交流会は2年に一度行われており、今回は京都沖縄県人会が主催した。