謝花きっぱん店の「冬瓜漬」=27日、那覇市松尾の同店
琉球王朝時代からの伝統銘菓を製造販売する「謝花きっぱん店」(那覇市)の「冬瓜漬(とうがんづけ)」がこのほど、味の素AGF(東京)が主催する「珈琲♡和菓子アワード」の四国・九州・沖縄ブロック上位5位に与えられる金賞に選ばれた。
冬瓜漬はトウガンと砂糖を5~6時間煮詰めて作る。天候やトウガンの性質で加減が違うため、製造には細心の注意と経験が必要とされる。300年ほど前に中国・福州から伝わったとされ、砂糖が高級品だった当時は王族など特権階級しか口にすることができなかった。
同店6代目の謝花久乃さんは「コーヒーやお酒のお供など、冬瓜漬は幅広く楽しめる。若い人にも味わってほしい」と語った。