「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向け、登録の可否を勧告する国際自然保護連合(IUCN)の専門家2人が調査団として18日、西表島を視察した。
午後1時ごろから調査官らは、島東部にある後良(しいら)川にかかった橋の上から、マングローブの生い茂る川とその奥に連なるやまやまの絶景を確認した。その後、現地ガイドの案内のもとカヌーで川上りし、日本最大級のマングローブジャングルを間近で観察した。
視察したエリアは雄大なマングローブ林から山に向かって推薦地が連続的に広がる自然度の高い場所。河口の干潟にはカニなどの底生生物も多数観察できる。
調査団は19日午前、地元の観光協会や自然保護団体などとの意見交換会に出席し、世界自然遺産登録に向け、地元住民がどのような取り組みをしているかなどを聞き取り調査する。
全推薦地の視察を終える20日午後には、石垣市内で環境省主体による記者会見が行われる予定。【琉球新報電子版】