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「チャメ!」人気拡大 全国デビュー 護得久栄昇先生が初アルバム

2017-10-27 21:51:44 | ニュース

「最後まで聴かないとチンダミするよ!」と語る護得久栄昇=那覇市の琉球新報社

ロシアの帽子のような頭に渋みを効かせた表情、「チャメ!」という決めぜりふで注目を集める演芸集団FEC所属の大物民謡歌手キャラクターの護得久栄昇。今回初のアルバム「護得久栄昇大全」(Pヴァイン・レコード)が18日に全国リリースされた。沖縄県内のテレビCMやラジオ、テレビ番組などに出演しているが、新アルバムをきっかけに全国デビューを果たした。人気沸騰中の護得久が、全国デビューしたことやアルバムについて思いを語った。

護得久は「1952年生まれで那覇市首里出身」という設定。「護得久流民謡研究所会長」として活動し、民謡歌手の前川守賢とはこの世界で「40年ぐらいの付き合い」と話す。

アルバムは、護得久が独演会をする形で収録され、開幕と閉幕にはフリーアナウンサーの崎山律子が司会役として出演する。よなは徹がサウンドプロデュースを務め、新譜のタイトルの文字は書家の豊平峰雲が提供した。護得久は「本人以外すべて本物。護得久が知らないうちに曲が作られ、いつの間にかアルバムができたんだよ」と語る。

「当初自分たちでアルバムを作っていたら、Pヴァイン・レコードさんから『うちから出しませんか?』とオファーが来た」という。シングル配信した「愛(かな)さ栄昇節」と「汝ぐとーるむんが」「たーがしーじゃか」の3曲が音楽ダウンロードサイト「沖縄ちゅらサウンズ」でランキング1位を獲得したことで、レコード会社の目を引き、全国発売が実現した。

県外では新曲「れもんけーき節」の評判が高いという。お盆や清明祭など沖縄の供え物の定番であるレモンケーキについて歌っている。「県外から来た観光客が沖縄のラジオで『れもんけーき節』を聴いて、私のファンになったという人もいた。その人は県外のライブにも見に来てくれた」と表情が緩んだ。

そのほか、「護得久栄昇ブルース」や「護得久音頭」などジャンルを超えた作品が詰まっている。護得久は「最後の曲の終了後58.9(ごえく)秒後に音が流れるが、それを逆再生すると私の言葉が入っている。最後まで聴かないとチンダミするよ!」と渋い顔で訴えた。全13曲。税込み2700円。(金城実倫)

護得久栄昇 「愛さ栄昇節」

 

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沖縄県内欠員率 初4%超 雇用ミスマッチ深刻 NIAC発表

2017-10-27 21:38:37 | ニュース

 

南西地域産業活性化センター(NIAC、石嶺伝一郎会長)は23日、沖縄県内企業が必要としている雇用者数に対する不足数を示す「欠員率」が、2016年後半に初めて4%台を記録し、急速な上昇を続けているとの推計を発表した。県内企業の欠員率はバブル期でも2%を切る水準だったが、09年7~9月期の1・46%を機に上昇が続き、17年4~6月期は4・3%にまで達している。県内景気の拡大と生産年齢(15~64歳)人口の減少で、幅広い分野で人手不足が深刻化する実態を裏付けた。

企業の欠員率が高まる中でNIACは、4%台前半から3%台後半で推移する失業率の発生原因についても「UV(失業・欠員)分析」の手法を用いて推計した。仕事の数に対して労働者の数が余る「労働需要不足失業」はほぼゼロと解消されており、求人側と求職側の希望や条件のミスマッチによる「構造的失業」が足元の失業率の要因になっていると分析した。

調査を実施した金城毅上席研究員は「企業側に欠員がありながら、一方で雇用のミスマッチなどによる構造的失業が存在しており、欠員率を高止まりさせる要因ともなっている」と分析した。その上で、雇用者の資格取得や職業訓練を拡充する施策のほか、企業側でも雇用者の能力・資格に見合った賃金の提示や職場環境の改善などに取り組み、ミスマッチを解消することで欠員率を低下させていく必要性を指摘した。

欠員率は企業の雇用者数と求人に対する不足の度合いを示した数値で、NIACは「職業安定調査」(沖縄労働局)と「労働力調査」(県統計課)のデータを用い、四半期ごとの季節調整値で算出した。

県内企業の欠員率は、バブル期の1980年代後半に2%近くまで上昇し、2000年代に入ってからはリーマンショックによる景気悪化の前までに2%台後半に高まった。11年の東日本大震災以降は雇用情勢の改善を反映し、欠員率は14年1~3月に3・0%、16年7~9月に4・0%と一気に大台を突破し人手不足に拍車がかかっている。

失業の発生要因では「需要不足失業率」がリーマンショック後の09年ごろをピークに、17年4~6月には0・01%まで低下。一方で、ミスマッチによる「構造的失業率」は2010年以降、4~3%台で横ばいの推移となり、完全失業率と一致するようになっている。

 

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柴野さん世界一 ジェラート大会で日本人初

2017-10-27 08:09:00 | ニュース

ジェラート世界大会グランプリの柴野大造さん(右)と騎士の称号を授かった米盛勝也さん=26日、宜野湾市嘉数の「La VOUS(ラ・ボウス)」

website:yanbarugelato

地元食材にこだわったジェラートを販売する「La VOUS(ラ・ボウス)」(宜野湾市)の役員で、ジェラート職人の柴野大造さん(42)が、9月28日にイタリアで開かれた世界大会でグランプリに輝いた。45人が腕を競う中、日本人では初めて世界一に輝いた柴野さんは「世界一は通過点。日本にジェラートを文化として根付かせたい」と次の目標を見据えた。

9月28日~10月1日に、イタリア・パレルモ市で開かれた世界大会「シャーベット・フェスティバル」では、書類審査を通過した45人がイタリア語での作品紹介やジェラート作りで腕を競った。「ラ・ボウス」店長の米盛勝也さん(22)はイタリアのジェラート協会から騎士の称号を受け、2018年1月に授与式がある。

柴野さんは直前に別の大会で4位入賞した作品「パイナップル、リンゴ、セロリ」で挑戦した。(1)健康(2)口直しの存在でもあること(3)独創性-を柱に修正を重ねた。消化を助け食中の口直しにも優れるセロリだが、イタリアでは好まれず、比率を工夫してイタリア人好みの味を追求した。市民投票でも1位を獲得し「神の舌を持つ」と評される審査員からも「君の理論は正しい」と絶賛されたという。

石川県出身の酪農家2代目として「地元食材の良さを引き出し、経済的にも起爆剤となる食品を作りたい」との思いで始めた。

東京進出の話を断り続け、地元にこだわる柴野さんは「沖縄にはグアバ、アセロラなど魅力的な食材が多い。その良さをジェラートで引き出したい」と語る。

ラ・ボウスの運営会社は香港の実業家とコンサルタント契約を締結し、18年4月にも香港で沖縄仕込みのジェラート店が開店する。

本場イタリアの世界大会で世界一に輝いた「パイン、アップル、セロリのジェラート」


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