三角形の頭に真っ赤な舌がにょきっと飛び出た、その名も「ハブ大福」―。
那覇市の新天地市場本通りにある団子屋「琉球だんござえもん」で販売するハブ大福が観光客や通りの人たちに人気だ。団子屋店主の新里俊一さん(51)は「通り活性化の呼び水になってほしい」と笑顔を見せる。
ハブ大福は、県外で人気を集めた妖怪いちご大福などを参考に新里さんが考案した。特注した大福に新里さんが切り込みを入れてイチゴを舌のように飛び出させる。かわいらしい見た目に「スネークモチ!」と言って買い求める外国人観光客や、「孫が喜ぶから」と買いに通う地元客もいるという。会員制交流サイト(SNS)で紹介すると「かわいい」「食べたい」とコメントが相次いだ。
団子屋は、なは市場振興会が3月に開店。観光客が増える中で「ちょっと休憩できたり、歩きながら食べられる甘味を売ったりする店が必要」との思いで始めた。新里さんは「居心地のいい場所がマチグヮーにも増えていけば」と期待した。