セブン―イレブン沖縄の久鍋研二社長は18日、2019年秋頃に予定している沖縄県内へのセブン店舗の進出について、最初の出店エリアは「なるべく分散させる形で、広いエリアになるだろう」との考えを示した。
セブンは物流の効率化や顧客の利便性向上などを目的に、一定の地域に集中して出店する「ドミナント方式」(高密度多店舗出店)を全国で展開している。
沖縄での初出店の際は、複数の地域にまたがって出店する見通し。
久鍋社長は、最初の出店数について「10~20店を同時に開店することを想定している」としている。最初の出店エリアは那覇市や浦添市の周辺が中心になると言い、半年から1年をかけて県内全域に店舗を広げていく。24年2月までに、県内で約250店舗を展開する予定だ。久鍋社長は「沖縄県民の期待感も大きいので、しっかりと応えていきたい」と話した。
セブンは浦添市港川に弁当や総菜など食品を生産する工場を整備しており、19年7月に完成予定となっている。
工場の完成後、生産した商品を店舗に運ぶ物流インフラについては「まだまだ正式に決まった話はなくて、調整をしている段階だ。なるべく協力してもらえる会社を増やせないかと思っている」と説明。複数社と連携することも視野に入れているという。
久鍋社長は「(沖縄出店に向けて)いろいろな提携が増えていくだろう。沖縄の経済発展にも協力をしたい」と強調した。