沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)は8月1日から、新事業となるサイクリングシェアサービス「ちゅらチャリ」を開始する。有料で誰でも使える電動自転車を貸し出す。新たな観光資源発掘や観光施設間の連携など活性化を狙う。那覇市内で事業を始め、10月までに100台を導入する。同時に北谷町で実証実験も行い、将来的には全県規模での事業展開を目指す。
ちゅらチャリはドコモ・バイクシェアがシステム提供していた「沖縄バイクシェア」の実証実験を受け継ぎ、事業として本格運用する。今後もドコモ・バイクシェアがシステム提供し、神奈川県でシェアサイクルの実績がある「陽報」と共同事業となる。自転車のメンテナンスなどの運営は沖縄輪業などが行う。
ちゅらチャリはGPS内蔵で、利用者の動線を協力市町村や企業に提供して新たな観光資源開発などに生かす。さらには市街地での渋滞緩和や排ガス削減によるエコツーリズムも図りたい考えだ。
利用は1日パス2160円、30分216円。支払いは設置ポートのある窓口での現金か専用サイトでのクレジットカード払い。設置ポートは現在那覇市内のホテル5カ所にある。
複数の小売店を展開する企業など9事業所への設置が決まっており、今後さらに増やす。
民間企業でも可能な事業にOCVBが参入する理由について平良会長は「100台からさらに増えれば渋滞緩和にも貢献するだろう。他社の参入にもつながればいい」と強調した。
問い合わせは(電話)050(3531)6108。