【HD】比嘉大吾が世界チャンピオン!KOシーン エルバンデス 2017年5月21日
沖縄県内では、1万6千年以上前の旧石器時代の人骨が10カ所の遺跡で見つかっている。全国では、旧石器時代の遺跡が1万カ所以上あるにもかかわらず、沖縄以外で人骨が発見されているのは静岡県浜松市の浜北人(約1万4千~1万8千年前)だけとされる。東アジアを見渡してみても、沖縄に旧石器人の人骨の出土が集中しており、沖縄は人骨化石の“宝庫”となっている。
火山灰の混じる酸性土壌では骨は溶けてしまい、残らない。一方沖縄には、隆起サンゴ礁からなる琉球石灰岩が分布している。本島中南部の西海岸沿いの土は弱アルカリ性のため、骨が酸化しにくく、残りやすいとされる。
県内では1962年、那覇市で約3万6千年前のものと推測されている山下洞人(山下町第1洞人)が見つかったほか、70年、八重瀬町の港川フィッシャー遺跡で約2万2千年前の港川人の全身骨格が発見された。日本で初めて見つかった完全な形に近い人骨で有名になった。
近年でも、2010年に石垣市の白保竿根田原(さおねたばる)洞穴遺跡で約2万7千年前の人骨、12年にサキタリ洞遺跡で約2万年前の石器と人骨が発掘されるなど、発見が相次いでいる。
化石人骨は久米島、伊江島、宮古島からも見つかっている。
世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチは20日夜、東京の有明コロシアムで行い、同級1位の比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツジム、宮古工高出、浦添市出身=が、前日の計量で制限体重を超過して王座を剥奪された「前王者」のフアン・エルナンデス(30)=メキシコ=を6回2分58秒で倒し、新王座に就いた。
県出身の正規王者としては平仲信明氏(53)以来25年ぶり、暫定王者だった江藤光貴(29)=現役=を合わせると9人目の世界チャンピオン誕生となった。
比嘉は戦績を13戦13勝(13KO)と伸ばし、日本人初のパーフェクトレコード(全戦KO勝利)による世界王者となった。所属ジム会長の具志堅用高氏(61)が1976年に世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフライ級に勝利し、県出身初の世界王座に就いた21歳と同じ年齢でのタイトル獲得となった。フェルナンデスの戦績は37戦34勝(25KO)3敗。
具志堅用高会長 ジム初の世界王者・比嘉誕生に涙「信用していた」
◇プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 前王者ファン・エルナンデス―同級1位・比嘉大吾(2017年5月20日 有明コロシアム)
プロボクシングのトリプル世界戦は20日、有明コロシアムで行われ、WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦は同級1位の比嘉大吾(21=白井・具志堅)が、体重超過で王座剥奪となった前王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)に6回2分58秒にTKO勝ちし、新王者に。タレントとしても活躍する元世界王者の具志堅用高会長にとって、1994年のジム創設から24年目で初の世界王者誕生となった。
2回に比嘉は相手のあごに左フックを決めて先制のダウンを奪うと、5回にも左フックでダウンを追加。そして6回に3度のダウンを奪い、勝負を決めた。13戦オールKOでの世界戴冠は日本初。「試合を組んでくれた会長ら関係者に感謝したい。この試合に懸ける気持ちが強かった」と声を弾ませた。
エルナンデスが前日計量をクリアできなかったため、比嘉が勝てば新王者、敗れれば王座は空位となる一戦だった。「自分も減量がきつくて、1週間前にパニック障害を起こしそうだった」と比嘉。ボクサーとしての誇りを失わなかった男にリングの神様がほほ笑んだ。
所属ジムから初の世界王者誕生となった具志堅会長は「ありがとう。比嘉大吾を褒めてください」とまずは歓喜の第一声。「心配してたけど、世界チャンピオンになると信用していた」と目を潤ませた。
ノビレチンの研究成果を説明する沖縄リサーチセンターの禹済泰社長=19日、沖縄県庁
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琉球大教育学部の照屋俊明准教授と沖縄リサーチセンター(沖縄県うるま市、禹済泰(うぜて)社長)は19日、沖縄特産のシークヮーサーの皮に多く含まれる成分のノビレチンに、頻尿などの排尿障害を改善する効果があることを人体で確認したと発表した。
沖縄リサーチセンターは従来の3分の1のコストでノビレチンを高濃度抽出する量産技術を確立しており、2018年に健康食品として製品発売することを目標に機能性表示食品の申請手続きを進める。
過活動膀胱(ぼうこう)や前立腺肥大といった排尿障害の人にノビレチンの高純度粉末を与えて夜間の排尿回数を調べたところ、飲用前は平均2回だったが、ノビレチンを摂取した後は1回に減った。
19日に県庁で記者会見した照屋准教授は「量産できる技術の開発と併せて、ノビレチン活用の道が開けた」と語った。
禹社長は、排尿で悩む人は全国で推定2500万人存在することを指摘し、「睡眠にも悪影響を与えるため、生活の質を改善する観点からも製品化は重要性がある。サプリメントとして、医療機関の受診に至っていない軽度の人を対象とした新市場が開拓できる」と期待した。
共同研究は県産業振興公社の戦略的製品開発支援事業の補助金を活用した。
これまでにノビレチンは肝機能改善の効果が研究されており、排尿障害の改善効果についても、20日に宜野湾市内で開かれる日本栄養・食糧学会で研究結果を発表する。