9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  R・A ヴェルナー著 <不景気が終わらない本当の理由>2003年8月

2015年07月02日 | 日記
とあるスナックで

コー
ヴェルナーはこの本の中でこう言っているんだ。 P-148 <あとがき>

二十一世紀が始まったいま、世界の人々は深刻な脅威に直面している。とてつもなく権力が拡大した独立性の強い中央銀行が民主的な機関に投げかける脅威だ。
一般の人たちに聞いてみたら、マネーを創出し配分する当の機関にこのような権力と独立性を与えたほうが言いと答える者がいるだろうか?ロード・アクトンは、権力は腐敗し、絶対的権力は絶対的に腐敗すると警告した。マネーのすべてを握る機関を必要なチェックもバランスもなしに放置しておくことが賢明だろうか?その仕事のゆえに、いとも簡単に権力の魅惑に負けてしまう恐れのある機関を、である。

わたしは、日本の市民一人一人が、日本に起こっている、それどころか世界に起こりかけている事態に気づき、行動を起こすことが焦眉の急であると思う。日本国民にはそれができるし、また実際にするだろうと信じたい。

わたしたち一人一人には、未来の世代に対する責任がある。まだできることはたくさんあるが、しかし急がなければ時間がなくなる。これらの問題について、一人一人ができるだけ多くの友人と話し合い、メディア関係者に問題の所在を知らせ、地域の政治家や選挙区の議員に接触し、野党の候補者にも働きかければいい。民主主義とは人民による支配のことだ。だが人民の一人一人が責任を持って行動するときにのみ、民主主義は実現する。そうでなければ、将来の世代はみなさんに尋ねるだろう。どうして何もしなかったのか、と。

もうひとつ、中央銀行の活動とこれが民主主義に及ぼす脅威についての調査を支援する方法がある。わたしは投資信託会社を設立した。この会社は、純粋に中央銀行の真の行動のみをベースにするグローバル・マクロ・ファンドを運営している。わたしがチーフ投資アダバイザーを勤めるこのファンドは、多くの投資家のように金利に重点を置くのではなく、三十カ国の中央銀行と銀行の信用創造に関する分析だけをもとに判断する。信用創造量が増加すれば、株式市場は活気づく。信用創造量が順調に伸びていれば、ファンドはその国の株式市場全体に買いを入れる。(リスクを分散し、個別の銘柄のリスクを回避するためだが、それ以上に個々の株式への投資は倫理的に疑問があるからでもある。個々の株式投資の利益は、他の誰かの損失でうるうことを意味する)。信用創造量が減少すれば景気は低迷するだろう。そういう状況では、ファンドはその経済の株式はいっさい所有したくないと考える。(その国の株式の割合はゼロになる。ほとんどの国際ファンドはそこまではしない。絶対的なリターンではなく、種々の指標を基準にする傾向があるからだ)。通貨は中央銀行の信用創造の相対的な量によって動く。ファンドはキャッシュか買い持ち(ロング・ポジション)を通じて通貨への投資を行っている。さらに、大規模な世界的金融危機の兆候が現れたときには、ペーパー資産を全額、すぐに金(ゴールド)に換えることになっており、またそれが可能であるという点でも独特なファンドである。ファンドはすでに拡大しはじめている。今年の成長も順調だった。このファンドの運営には、中央銀行の役割と危険についてさらに深く調査し、国際的に情報を提供するための充分な手段を得るという目的があるのだ。

十二年前から日本で暮らしてているわたしは、この厳しい時期の日本の状況をわがことのように感じてきた。公共心のある市民一人一人の行動を通じて、近い将来、日本に真の民主主義が回復してくれること、それがわたしの願いである。たとえば日銀法の改正を通じて日本に民主主義が回復すれば、日本銀行発の不況は終わり、その再発は避けられ、失業は減少して低水準にとどまり、不況に起因する自殺でおびただしい人命が失われることも回避できるだろう。みなさんのご支援を願ってやまない。

   2003年7月 東京にて   リチャード・A・ヴェルナー


小林
2003年といえば、天野統康(もとやす)は 25才だったわけですね。

コメント
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