とあるスナックで
小林
コー
ママ
小林
小林
さあー、ゲームの始まりですね。P-46
ゲームのルール
商業銀行が小切手というマネーを無から創出することをFRSが認めて、ゲームは始まる。(そんな信じがたいことがどうしてできるのかは、魔法のメカニズムと題する10章で詳しく説明する)。銀行はこのあぶく銭をもとにに利益をあげる。この金を使うのではなく、他人に貸して利子を取るのだ。
この貸し付けが銀行の帳簿に記載されるときには、資産の欄に記入される。金利を生むからであり、いつかは返済される。(ことになっている)からである。同時に、同額が帳簿の負債側にも記入される。小切手を振り出すことで新たに作り出された通貨は世間に流通し、そのほとんどは他の銀行に行き着いて、そこから小切手を発行した銀行に支払請求がまわってくるからだ。個人が小切手を銀行に持ち込んで換金を求める場合もある。したがって小切手を発行した銀行には、融資額と同じ額を支払うべき債務が生じる。
ゲームのルール
商業銀行が小切手というマネーを無から創出することをFRSが認めて、ゲームは始まる。(そんな信じがたいことがどうしてできるのかは、魔法のメカニズムと題する10章で詳しく説明する)。銀行はこのあぶく銭をもとにに利益をあげる。この金を使うのではなく、他人に貸して利子を取るのだ。
この貸し付けが銀行の帳簿に記載されるときには、資産の欄に記入される。金利を生むからであり、いつかは返済される。(ことになっている)からである。同時に、同額が帳簿の負債側にも記入される。小切手を振り出すことで新たに作り出された通貨は世間に流通し、そのほとんどは他の銀行に行き着いて、そこから小切手を発行した銀行に支払請求がまわってくるからだ。個人が小切手を銀行に持ち込んで換金を求める場合もある。したがって小切手を発行した銀行には、融資額と同じ額を支払うべき債務が生じる。
コー
ここのところは、天野統康の本<詐欺 経済学原論>に詳しく出ているね。銀行独特の複式簿記の話だ。ここが肝心なところだな。(貸出金)は、資産の側に記入されるということだ。そして普通に預かった(お金)は負債の側に記入されるわけだ。そしてそれは、どちらもお客の銀行通帳の残高に書き加えられるわけだ。どちらも通帳のうえでは、(預金)が増えたことになる。
ママ
中世の金細工師の話の時に、私が借りた<預り証>の話ね。それにしても銀行の複式簿記って私たちのとは、随分違うみたい。
小林
銀行の複式簿記がわかってくると、銀行が無から<貸出金=預金>を作っているのが、わかりますね。