とあるスナックで
ママ
コーさん、また独り言を言っているわ。酔っちゃっているのね。
今夜は小林君がまだ来ないから困っちゃうわ。
コー
ブツブツブツーーーーーーー。
「おい銀行や、調子はどうだい。」
「殿、おかげさまで順調ですよ。ウクライナはますます泥沼ですよ。ロシアが戦術核を使ってくれるといいんですがね、どうでしょう。そうすればドイツとポーランドも引きずり込めるんですがね。ロシア側とNATOとの全面戦争ですね。楽しみですよ。」
「アジアはどうなんだい」
「こっちも順調ですね。日本をおだてておだてて、軍備を拡張させていますからね。そのうち戦争ができるように、法律を変えさせますよ。その間に日本人には中国人を憎むように、中国人には日本がかつてアジアを侵略した日本になるのではないだろうかという恐怖感を抱かせるようにするわけです。そして北朝鮮からミサイルを今度は日本の領海内に打ち込むんですよ。そうすれば日本では、大騒ぎですね。テレビでは朝からどのチャンネルも緊急特番ですよ。そしていずれ憲法 改正 ですね。簡単ですよ、日本を変えるのは。そしていよいよ トランプ 登場ですね。トランプの時に日米安保を解消させるわけです。そしてアメリカはグァムまで防衛線を引くと言わせるわけです。」
「なるほど、朝鮮戦争や1990年のイラクによるクェート侵攻の時の「手」 を使うわけだ。イラクがクェートに侵攻してもアメリカは干渉しないということをフセインに思わせたんだよな。そして今度のウクライナ紛争も、NATOにウクライナを参加させないということが、ロシアに伝わったから、ロシアはウクライナに侵攻を決めたわけだ。うまく罠にかけたな。」
「殿、おそれいります。ま、時間はかかりますが、アジアでも火をつけてみますよ。」
「おお、銀行や、大いに期待してるぞ。」
ブツブツブツーーーーーー。
ママ
あら、小林さんいいところにいらしたわ。
今夜もコーさん、お願いね。
小林
ああ、そうですね。だいぶ酔っちゃってますね、コーさん。
いいですよ。まかしてください。