とあるスナックで
コー
小林君、今現在のお金のしくみ「信用創造」を理解したかい。
この本を読んで、一緒に理解しよう。
p-3 まえがき
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中学・高校の公民の教科書を覚えているだろうか。
そこには、「お金は銀行が創る」と書かれているだけで、「世界の経済システムは借金で成り立っている」とは書かれていない。
私は今まで4社の金融機関に勤めてきたが、その金融経済のプロであるべき関係者のほとんどがそのことの肝心かなめの事実をしらなかった。だから経済金融の専門家でもない一般の人たちの多くがそのことを知らないのも当然だ。
これはどういうことだろう。
それは、金融を仕事にする人、資格を取る人さえにも、本当の経済システムの実態は、「言わない・理解させない・広めない」の三原則があるからだ。
だから、成るべくして富の格差は生まれ続ける。ほんの一握りの権益者は地球上の富を独占して裕福豪勢に暮らし続け、大多数の一般庶民は借金地獄の中で生き続けるということだ。
さらに言えば、現代のグローバリゼーションの時代においては、リーマンショックが起きると、すぐさま日本で雇用問題が起こるように、「世界の動き」が「家計」に直接影響を与えるように制度設計されている。
もし、あなたがこの経済システムの中で、自分の暮らしを守ろう! 家計を防衛しよう!と思うなら、「お金の本当の仕組み」と「お金の流れ」を知らなければならない。
事実私は、リーマンショックが起きる前に、家族や友人を暴落相場から避難させることができた。
それは単純に「仕組み」と「影響」を”先に”知っていたからに他ない。簡単に言えば、証券化という仕組みで爆発的にバブル化した米国不動産業界への融資が激減したから、その業界が廃れるということを知ってさえいれば回避できることだったのである。
本来「お金」とは、人びとの生活を豊かにするために使われるものでなければならないと私は考えている。働いて、家族を持ち、家を構え、時には車でドライブをしたり・・・そんな幸せな人生を歩む権利を取り戻すために、私の知りえた情報を本書に分かりやすく記していきたいと思う。
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