olive日記

膠原病(SLE)のことや、同居中の保護猫・インコ・島で暮らしていた時の話し・・・日々の感じたことを日記として書いています

愛すべき おばぁ。

2006-11-28 12:26:43 | おばぁのこと
ご近所さんに 90歳を過ぎた おばぁが住んでいます。
いつも 通称車いす を押して歩いている おばぁ。
本来は ショッピングカートと呼ぶのでしょうが・・・
疲れたら 椅子のように 座れ
車輪が ついて 移動できるから 
言葉を 合体して 「車椅子」らしく・・・。
トコトコと 道路をのんびりと 車いすを押しながら
歩いていると ついつい 話掛けたくなる存在です。

歳相応に 耳も遠くて
でも記憶力は ばつぐん!
そして とっても 気が利く おばぁ。
優しい おばあちゃん そんな感じでしょうか。

昨晩 買い忘れがあることに 気がつき
スーパーへ行った帰りのこと。
おばぁが トコトコと歩いています
「おばぁ!こんな 遅くにどうした??」
声を掛けると
「ハブが よぉ~~~居るさ。
しかも 車にひかれて 半死にしてるさぁ。」
どうやら・・・おばぁが 車いすを押して歩いていると
その 半死にした ハブの上を車いすが
乗った感覚がして 驚いて 近所に住む息子さんの
お家まで様子を見に来るように 話をしてきた帰り・・・
らしいのです。

私は なんだか その様子を想像して
ドキドキしつつ 見たい気持ちも膨らんできました。
「おばぁの 家の近く??」
「そうさぁ あそこの辺り。電気を持って 見に行くかぁ」
そう言うと おばぁは 懐中電灯を取りに戻り
再び ふたりで ハブのいる場所へ 

おばぁが 「ほら あそこを照らしてごらん!」
指差す方を 照らしても姿は見えません。
「ありゃぁ 逃げたかなぁ。もう少し 先だったかなぁ」
もう少し 進むと 再び 「ほら あそこ!」
照らしてみると 確かに・・・! 
道路を縦断する 長い影が!
おばぁは 立ち止まり 私は ドキドキしつつ近づくと
?????
「おばぁ これ 違うよぉ」
長い 長い 腐りかけた 長い枝を持って 
おばぁの所へ 行くと
おばぁも 途中から わかったのか
「あはは。これかぁ~~」

安心したのか おばぁは 家の方へ向きを変え
「車が乗った時は 暗いからよぉ 驚いたさぁ」
何度も 繰り返しながら 笑っています。
途中まで 歩くと おばぁが
「もう おばぁは 大丈夫だから あんたは 
これ 持って帰りなさい。」
そう言うと 懐中電灯を渡してくれました
「おばぁ すぐ そこだから 大丈夫だよ」
そう話すと
「いやぁ 暗いから また ハブが出てたら 怖い。
明日 返しに来ればいいさぁ」
なんだか 急に おばぁが 逞しく見えてきました。
「ありがとう そうするね」
手を振り なんだか 心が 元気になって帰って来ました。



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