日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(363)∀xFx∨∀xGx├ ∀x(Fx∨Gx)(Ⅱ)

2019-10-06 13:33:13 | 論理

(01)
1  (1) ∀xFx∨∀xGx A
 2 (2) ∀xFx      A
 2 (3)   Fa      2UE
 2 (4)   Fa∨Ga   3∨I
 2 (5)∀x(Fx∨Gx)  4UI
  6(6)      ∀xGx A 
  6(7)        Ga 6UE
  6(8)   Fa∨Ga   7∨I
  6(9)∀x(Fx∨Gx)  8UI
1  (ア)∀x(Fx∨Gx)  12569∨E
従って、
(01)により、
(02)
∀xFx∨∀xGx├ ∀x(Fx∨Gx)
であって、この場合、
├ といふ「記号」は、「therefore(故に)」といふ「意味」である。
然るに、
(03)
存在量記号選言の仲間であり、普遍量記号連言の仲間である(E.J.レモン、論理学初歩)。」といふことから、
{a,b,c}が「ドメイン(変域)」であるとして、
∀xFx∨∀xGx├ ∀x(Fx∨Gx)
といふ「連式」は、
(Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)├(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
といふ「それ」に、等しい。
然るに、
(04)
(Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)├(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
といふ「それ」が「成り立つ、理由」は、次にやうに、説明することが出来る。
(05)
「∨(の働き)」により、
(Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)
であるならば、
(Fa&Fb&Fc)であるか、
(Ga&Gb&Gc)であるか、その両方である。
(06)
「&(の働き)」により、
(Fa&Fb&Fc)
であるならば、
 Fa であって、
 Fb であって、
 Fc である。
(07)
「∨(の働き)」により、
 Fa であるならば、Fa∨Ga であり、
 Fb であるならば、Fb∨Gb であり、
 Fc であるならば、Fc∨Gc である。
(08)
「&(の働き)」により、
 Fa∨Ga であり、
 Fb∨Gb であり、
 Fc∨Gc であるならば、
(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
である。
(09)
「&(の働き)」により、
(Ga&Gb&Gc)
であるならば、
 Ga であって、
 Gb であって、
 Gc である。
(10)
「∨(の働き)」により、
 Ga であるならば、Fa∨Ga であり、
 Gb であるならば、Fb∨Gb であり、
 Gc であるならば、Fc∨Gc である。
然るに、
(11)
「&(の働き)」により、
 Fa∨Ga であり、
 Fb∨Gb であり、
 Fc∨Gc であるならば、
(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
従って、
(05)~(11)により、
(12)
(Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)
であるならば、いづれにせよ
(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
である。
従って、
(03)(12)により、
(13)
① ∀xFx∨∀xGx├ ∀x(Fx∨Gx)
②(Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)├(Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
であるものの、
{a,b,c}が「ドメイン(変域)」であるとして、
①=② である。
然るに、
(14)
1  (1) ∀xFx∨∀xGx A
 2 (2) ∀xFx      A
 2 (3)   Fa      2UE
 2 (4)   Fa∨Ga   3∨I
 2 (5)∀x(Fx∨Gx)  4UI
  6(6)      ∀xGx A 
  6(7)        Ga 6UE
  6(8)   Fa∨Ga   7∨I
  6(9)∀x(Fx∨Gx)  8UI
1  (ア)∀x(Fx∨Gx)  12569∨E
といふ「計算」は、「(05)~(12)」の「説明」と、「(考へ方としては、全く)同じこと」である。
(15)
1  (1) ∀xFx∨∀xGx A
 2 (2) ∀xFx      A
 2 (3)   Fa      2UE
であれば、
 (05)
 「∨(の働き)」により、
 (Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)
 であるならば、
 (Fa&Fb&Fc)であるか、
 (Ga&Gb&Gc)であるか、その両方である。
 (06)
 「&(の働き)」により、
 (Fa&Fb&Fc)
 であるならば、
  Fa であって、
  Fb であって、
  Fc である。
といふことに、他ならず、
1  (ア)∀x(Fx∨Gx)  12569∨E
であれば、
 (Fa&Fb&Fc)∨(Ga&Gb&Gc)
 であるならば、いづれにせよ、
 (Fa∨Ga)&(Fb∨Gb)&(Fc∨Gc)
 である。
といふことに、他ならない。