日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(361)∃x(Fx&Gx)├ ∃xFx&∃xGx

2019-10-04 10:41:17 | 論理

(01)
①「男子の学生がゐる。」ならば、
②「男子がゐて、学生がゐる。」
然るに、
(02)
②「男子がゐて、学生がゐる。」としても、
①「男子の学生がゐる。」とは、限らない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
①「男子の学生がゐる。」
②「男子がゐて、学生がゐる。」
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① であるとは、限らない。
然るに、
(04)
存在量記号選言の仲間であり、普遍量記号連言の仲間である(E.J.レモン、論理学初歩)。」といふことから、
{a,b,c}の{三人}が「ドメイン(変域)」であるならば、
①「男子の学生がゐる。」
②「男子がゐて、学生がゐる。」
は、それぞれ、
①(男子a&学生a)∨(男子b&学生b)∨(男子c&学生c)
②(男子a∨男子b∨男子c)&(学生a∨学生b∨学生c)
といふ「事態」に、相当する。
然るに、
(05)
{a,b,c}の{三人}が「ドメイン(変域)」であるならば、
①(男子a&学生a)∨(男子b&学生b)∨(男子c&学生c)
②(男子a∨男子b∨男子c)&(学生a∨学生b∨学生c)
といふ「事態」は、
① ∃x(男子x&学生x)
② ∃x男子x&∃x学生x
といふ「式」で、表すことが、出来る。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
①「男子の学生がゐる。」
②「男子がゐて、学生がゐる。」
といふ「日本語」は、
① ∃x(男子x&学生x)
② ∃x男子x&∃x学生x
といふ「式」に、相当し、それ故に、
① ∃x(男子x&学生x)
② ∃x男子x&∃x学生x
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① であるとは、限らない。
従って、
(06)により、
(07)
(ⅰ)
1 (1)∃x(男子x&学生x)     A
1 (〃)男子の学生がゐる。       A
 2(2)   男子a&学生a      A
 2(3)   男子a          2&E
 2(4)∃x(男子x)         3EI
 2(5)       学生a      2&E
 2(6)    ∃x(学生x)     5EI
 2(7)∃x(男子x)&∃x(学生x) 46&I
1 (8)∃x(男子x)&∃x(学生x) 127EE
といふ「計算」は、「妥当」であるが、
(ⅱ)
1   (1)∃x(男子x)     A
1   (〃)あるxは男子である。  A
 2  (2)∃x(学生x)     A
 2  (〃)あるxは学生である。  A
   ()   男子      A
   )   学生      A
  34(5)   男子a&学生a  34&I
  34(6)∃x(男子x&学生x) 5EI
 23 (7)∃x(男子x&学生x) 24EE
12  (8)∃x(男子x&学生x) 13EE
12  (〃)男子の学生がゐる。   13EE
といふ「計算」は、「妥当」ではない
(08)
「&(の働き)」と「∨(の働き)」と「真理表」を理解してゐれば、
①(男子a&学生a)∨(男子b&学生b)∨(男子c&学生c)
②(男子a∨男子b∨男子c)&(学生a∨学生b∨学生c)
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① であるとは、限らない。
といふことは、「容易に理解」出来る。