(01)
1 (1)∃x(男子x&学生x) A
1 (〃)男子の学生がゐる。 A
2(2) 男子a&学生a A
2(3) 男子a 2&E
2(4)∃x(男子x) 3EI
1 (5)∃x(男子x) 124EE
2(6) 学生a 2&E
2(7) ∃x(学生x) 6EI
1 (8) ∃x(学生x) 127EE
1 (9)∃x(男子x)&∃x(学生x) 78&I
1 (〃)男子がゐて、学生がゐる。 78&I
(02)
1 (1)∃x(男子x) A
1 (〃)あるxは男子である。 A
2 (2)∃x(学生x) A
2 (〃)あるxは学生である。 A
3 (3) 男子a A
4(4) 学生a A
34(5) 男子a&学生a 34&I
34(6)∃x(男子x&学生x) 5EI
23 (7)∃x(男子x&学生x) 24EE
12 (8)∃x(男子x&学生x) 13EE
12 (〃)男子の学生がゐる。 13EE
従って、
(01)(02)により、
(03)
①「男子の学生がゐる。」ならば「男子がゐて学生がゐる。」○
②「男子がゐて学生がゐる。」ならば「男子の学生がゐる。」×
然るに、
(04)
②「男性の教師がゐて女学生がゐる。」としても、
②「男子がゐて、 学生がゐる。」
然るに、
(05)
②「男性の教師がゐて女学生がゐる。」としても、
②「男子の学生がゐる。」といふことには、ならない。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
①「男子の学生がゐる。」ならば「男子がゐて学生がゐる。」
②「男子がゐて学生がゐる。」ならば「男子の学生がゐる。」
に於いて、
① は「妥当」であるものの、
② は「妥当」ではない。
従って、
(01)~(06)により、
(07)
(02)で行った「計算」は、
1 (1)∃x(男子x) A
1 (〃)あるxは男子である。 A
2 (2)∃x(学生x) A
2 (〃)あるxは学生である。 A
3 (3) 男子a A
までは、「妥当」であるものの、
4(4) 学生a A
34(5) 男子a&学生a 34&I
34(6)∃x(男子x&学生x) 5EI
23 (7)∃x(男子x&学生x) 24EE
12 (8)∃x(男子x&学生x) 13EE
に関しては、「妥当」ではない。
従って、
(07)により、
(08)
昨日示した、以下の「計算」も、
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx& ∀z(社長zx→y=z)]} A
ではなく、
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx&~∀z(社長zx→y=z)]} A
であるならば、
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx&~∀z(社長zx→y=z)]} A
1 (2) S社の社員a→∃y[私y&社長ya&~∀z(社長za→y=z)] 1UE
3 (3) S社の社員a A
13 (4) ∃y[私y&社長ya&~∀z(社長za→y=z)] 23MPP
5 (5) 私b&社長ba&~∀z(社長za→b=z) A
5 (6) 私b&社長ba 5&E
5 (7) 私b 5&E
5 (8) 社長ba 5&E
5 (9) ~∀z(社長za→b=z) 5&E
5 (ア) ∃z~(社長za→b=z) 9量化子の関係
イ (イ) ~(社長ca→b=c) A
イ (ウ) ~(~社長ca∨b=c) イ含意の定義
イ (エ) ~~社長ca&b≠c ウ、ド・モルガンの法則
イ (オ) 社長ca&b≠c エDN
イ (カ) 社長ca オ&E
までは、「妥当」であるものの、
キ (キ) ∃z(浜崎z&~私z) A
ク(ク) 浜崎c&~私c A
ク(ケ) 浜崎c キ&E
イ ク(コ) 浜崎c&社長ca カケ&I
イ ク(サ) ∃z(浜崎z&社長za) コEI
イキ (シ) ∃z(浜崎z&社長za) キクサEE
5 キ (ス) ∃z(浜崎z&社長za) 5イシEE
13 キ (セ) ∃z(浜崎z&社長za) 45スEE
1 キ (ソ) S社の社員a→∃z(浜崎z&社長za) 3セCP
1 キ (タ)∀x{S社の社員x→∃z(浜崎z&社長zx) ソUI
に関しては、「妥当」ではない。
従って、
(08)により、
(09)
(1)すべてのxについて、xが鈴木建設の社員であるならば、あるyは私であって、yはxの社長であって、すべてのzについて、zがxの社長であるならば、yはzと「同一」である、といふことはない。 然るに、
(キ)あるzは浜崎であって、zは私ではない。 従って、
(ソ)すべてのxについて、xが鈴木建設の社員であるならば、あるzは浜崎であって、zはxの社長である。
といふ「推論」は、「妥当」ではない。
従って、
(09)により、
(10)
(1)鈴木建設は私以外にも社長はゐる。 然るに、
(イ)浜崎は私ではない。 従って、
(タ)鈴木建設であるならば、浜崎は社長である。
といふ「推論」は、「妥当」ではなく、
(タ)鈴木建設であるならば、浜崎は社長であるかも知れないし、社長ではないかも知れない。
といふ「結論」が、「正しい」。
然るに、
(11)
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx&~∀z(社長zx→y=z)]} A
ではなく、
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx& ∀z(社長zx→y=z)]} A
であるならば、
1 (1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx&∀z(社長zx→y=z)]} A
1 (2) S社の社員a→∃y[私y&社長ya&∀z(社長za→y=z)] 1UE
3 (3) S社の社員a A
13 (4) ∃y[私y&社長ya&∀z(社長za→y=z)] 23MPP
5 (5) 私b&社長ba&∀z(社長za→b=z) A
5 (6) 私b&社長ba 5&E
5 (7) 私b 5&E
5 (8) 社長ba 5&E
5 (9) ∀z(社長za→b=z) 5&E
5 (ア) 社長ca→b=c 9UE
イ (イ) ∃z(浜崎z&~私z) A
ウ (ウ) 浜崎c&~私c A
ウ (エ) 浜崎c ウ&E
ウ (オ) ~私c ウ&E
カ(カ) b=c A
ウカ(キ) ~私b オカ=E
5 ウカ(ク) ~私b&私b 7キ&I
5 ウ (ケ) b≠c カクRAA
5 ウ (コ) ~社長ca アケMTT
5 ウ (サ) 浜崎c&~社長ca エコ&I
5 ウ (シ) ∃z(浜崎z&~社長za) サEI
5イ (ス) ∃z(浜崎z&~社長za) イウシEE
13 イ (セ) ∃z(浜崎z&~社長za) 45スEE
1 イ (ソ) S社の社員a→∃z(浜崎z&~社長za) 3セCP
1 イ (タ)∀x{S社の社員x→∃z(浜崎z&~社長zx)} ソUI
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(11)により、
(12)
(1)すべてのxについて、xが鈴木建設の社員であるならば、あるyは私であって、yはxの社長であって、すべてのzについて、zがxの社長であるならば、yはzと「同一」である。 然るに、
(イ)あるzは浜崎であって、zは私ではない。 従って、
(タ)すべてのxについて、xが鈴木建設の社員であるならば、あるzは浜崎であって、zはxの社長ではない。
といふ「推論」は、「妥当」であり、
従って、
(12)により、
(13)
(1)鈴木建設は私が社長です。 然るに、
(イ)浜崎は私ではない。 従って、
(タ)鈴木建設であるならば、浜崎は社長ではない。
といふ「推論」は、「妥当」である。
従って、
(12)(13)により、
(14)
(1)鈴木建設は私が社長です。
といふ「日本語」は、
(1)鈴木建設は、私は社長であり、私以外は社長ではない。
とい「意味」であり、それ故、「記号」で書くならば、
(1)∀x{S社の社員x→∃y[私y&社長yx&∀z(社長zx→y=z)]}。
といふ、ことになる。