上手は私の後輩の男性の命式です。
彼は建設関係の営業の仕事をしていましたが、若い頃(上図の行運の時)に交通事故に遭いました。
その事故のショックでその後6年間は精神的に苦んだと言ってました。
彼の命式は…
日干:乙の偏官双並びの正財との並びの命式(財官双美)。
比肩(木)が1つで、官星(金)に星が4個(△を含め)固まっていて印星に星がありません。
また、この年は四柱本体の巳酉と大運支の丑で金局し、金の固まりが全部で7個になるような年でもありました。
この様に、もともと金の偏官に星が固まり、しかも金局(巳酉丑)して金が太過し、その太過したエネルギー(気)を抜く印星が無い場合には、金尅木と尅のエネルギーが強くなります。
案の定、彼はこの年に大きな事故に遭いました。
・もともと金に星が太過。
・印星が弱い。
・大運支には丑が出て金局(巳酉丑)となる。
・またこの大運は比肩でもある。
・流年が偏官 絶。印星の無い偏官は七殺となる。
・しかもその十二運には事故等を暗示する絶が付く。
もともと、五行の金に星が多い人は金属事故や道具(金属)等に縁が深い人が多いです。
また、十二支の「巳酉丑」の3つが揃って金局する場合(時期)は事故や事件や怪我等に注意の暗示があります。
乙丑 比肩 衰 の大運が5年間続き、その次に丙寅 傷官 帝旺 の大運が5年間続きますが、中心星が偏官で、しかも五行の官星(金)に星が固まる命式では、傷官 帝旺の大運はとても荒れたと思います…。
それでは何時が安定するのか?……彼の命式では太過した偏官(金)のエネルギーを抜く(漏らす)印星(特に印綬)の時期が最も安定すると言えます。印綬が出れば弱い自星(乙)に水生木とエネルギーを与える事も出来るからです。
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