新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星の並び(年:正官 と 月:変通星)8

2012年10月31日 | 変通星の並び
■年:正官と月:変通星の並び

●正官:比肩…男性的で金銭面は淡泊。人間的にも道義的にも良い人物。ただ、少しへそ曲がりのところもあるかも?家庭よりも仕事タイプ。時柱に印星が出た方が良い。

●正官:劫財…上記の正官:比肩に似ているが、やや大風呂敷を広げる傾向があり、女性の場合は相性の合わない結婚をすると壊れやすい。家庭よりも仕事タイプ。時柱に印綬が出ると良い。

●正官:敗財…正官:比肩をやや人情的にした星。女性の場合は家庭よりも仕事タイプ。
相性の合う相手を見つけて下さい。時柱には印綬が出た方が良いでしょう。

●正官:食神…人間的な信用があり、正官のプライドを食神が優しく抑える。子供の事でも喜びが多く、文化面でも活躍できる。五行が安定していればより安定した並びとなる。時柱に偏印が来ない方が良い。

●正官:傷官…頭は良いが理想とプライドが高い。夫婦間のトラブルが発生しやすいので、互に謙虚になることが大切。突っ張りやすく男女共にヒステリックになりやすい。女性の場合は夫を大切にして下さい。時柱に財星が出ると良い。

●正官:偏財…「財官双美」の並びなので、五行が安定していれば安定した人生を送る事ができる。財官の地支は長生・冠帯・建禄ぐらいの方が良いかも?

●正官:正財…「財官双美」の並びだが、偏財よりも正財の方が品があり、少し真面目で堅いところもある。五行が安定していれとても良い。女性には一番良い並び。

●正官:偏官…家庭よりも仕事に意識があり、女命の場合は夫の代わりに仕事をする場合もある。月上偏官の女性はものごとを仕切る場合が多い。また、相性が合わないと、離婚再婚を繰り返す場合も多い。男性の場合は会社を取り替える場合も多い。時柱に印星があると良い。

●正官:正官…正官という吉星は天干に1つあるのが良い。天干に2つ以上並ぶと偏官化する。女性の場合は二人の夫に仕える暗示も出て来る。食神か印綬で抑えるのが良い。

●正官:偏印…安定した並びで人気稼業に向く。習い事や趣味も多い。時柱に財星が出ると運気は上昇する(財官印三宝の命)。

●正官:印綬…品の良い三拍子揃った並びで、地位も名誉も得られる。年功序列の大企業や公務員に良い(お役人四柱)。時柱に財星がでれば財官印三宝の命で、運気は上昇する。

※正官は男性の吉星です。吉星は天干に1つあるのが良いですね。

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変通星の並び(年:偏官 と 月:変通星)7

2012年10月30日 | 変通星の並び
■年:偏官と月:変通星の並び

●偏官:比肩…アウトロー的で男性的な並び。言い出したら聞かないはっきりした性格。雑草の様な強さがあるので「雑草四柱」ともいう。動いていた方が好き。時柱に印綬が出ると良い。家庭よりも仕事タイプ。

●偏官:劫財…男性的な性格で夫婦間のトラブルも起きやすく離婚率も高い。じっとしているのが嫌いで、人よりも人生が忙しい。単純明快で女性でもあっさりした性格となる。五行の比肩と官とに星が固まると、シーソーの様に運気が上下しやすい(五行が安定していればそれ程では無い)。時柱に印綬などが出ると安定する。

●偏官:食神…女性の場合は姉ご肌、男性の場合は親分肌の性格になりやすい。目下の者から頼まれると一肌脱ぎたくなる性格で、頼られると弱い。時柱に偏印が出ると、偏官倒食となり偏官が暴れる場合が多い。時柱や五行に財星が出ると良い。

●偏官:傷官…理想とプライドが高く負けず嫌いで、それが悪く出やすい。年まわりが悪いと男性は職場でガタガタする。また、女性の場合は夫を突つきやすく夫婦縁も変わりやすい。時柱や五行に財星が出ると良い。

●偏官:偏財…偏財が偏官を強く生じる。財官合わせて7個以上で、印星が無い場合は「財殺の命」になるので注意。財が多過ぎると財殺、官が多過ぎると官殺になる。時柱に印綬が出ると良い。

●偏官:正財…五行のバランスが良い場合は「財官双美」の形で良いが、上記の様に財官に固まると、財殺・官殺になり良くない。

●偏官・偏官…行動的で煽てに弱く義理人情に脆い。そして、プライドが高く好き嫌いが激しくカッとしやすいところがある。仕事はするが職業を転々とする場合もある。女性の場合は離婚率が高いので、相性をの良い結婚をすることが大切。偏官の地支が死・墓の場合はサラリーマンになっても仕事を変えやすい。時柱に印綬が出ると良い。目的に向かって走る。

●偏官:正官…女性の場合は離婚しても再婚しやすい。また、夫に甘えることが出来ない。地支は長生・冠帯・建禄の方が良い。家庭よりも仕事タイプ。時柱に印綬が出るのが良い。

●偏官:偏印…官印両全の形で社会で才能を発揮する。芸術家・学者肌等、社会で活躍している人が多い。女性の場合は家庭よりも仕事になりやすい。時柱に正財が出ると良い。考えて行動するが、偏った思考になりやすい。偏官が弱いと能書きだけで行動が伴わない場合もある。

●偏官:印綬…考えて事を成す星で、社会的に発展するナビで申し分ない。将来は役職に付く。月柱が印綬なので教育者や医師・作家など非生産的な分野が良い。

※ 偏官は暴れ馬の様な星なので、印星(特に印綬)か食神でコントロールする必要がある。

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変通星の並び(年:正財 と 月:変通星)6

2012年10月29日 | 変通星の並び
■年:正財と月:変通星の並び

●正財:比肩…兄弟との財のトラブルが生じやすいので、相続の時は注意が必要。年上:正財で地支が旺相していると、先祖は財産家とも見る(例えば年上に正財 帝旺とか…)。正財の十二運が死等の場合は祖父母が財を無くしたとも考えられる。時柱に食傷が出るか、五行に食傷が多いと良くなる。

●正財:劫財…金銭的ながめつさもある。儲け話にのると年回りによっては、迷惑、詐欺等に注意の暗示もある。そして、お金が流れやすい。
上記と同じく食傷が出るか、官星で劫財を抑えることが重要。詐欺の三要素…劫財・偏印・財に付く冠帯。

●正財:食神…女性の場合は優しい女性的な女性。家庭の主婦には良い。この場合、比肩は表には出ない方が良いが五行には3つぐらい出た方が良い。男性の場合は五行に比肩が出るか、官星が無いと迫力に欠け、発展も無いし個性も出ない。

●正財:傷官…傷官が良く働いてお金を得ることができる。しかし、真面目すぎる場合もある。官星が固まり過ぎると良くない。五行が安定していると良い。固定資産で財を得る暗示もある。

●正財:偏財…多財身弱の命式。地支が旺相していると良い。時柱に偏印が出るとややだらしなくなる。傷官に星が多めの方がお金を作って良い。また、官星が適度にあると確りしてくる(比肩とのバランスも重要)。

●正財:正財…男命の場合は二人の妻に縁がある。地支が旺相すれば財産に縁があるが、財が固まると縁があるが、流れやすくなる。この場合も五行に食傷が多い方が良い。固定資産に縁がある。

●正財:偏官…現実的な命式で良い並び。女性の場合は、偏官が月上に出ると仕事の方に意識が向く(特に官が固まると)。印星が無く、財官に合計7個ぐらい星が固まると、財殺となり自分が振り回されてしまう。時柱に印星(特に印綬)が出ると良い。

●正財:正官…財官双美の命。品もあり、良い命式。男性の場合は時柱に印星が出るのが良い(財官印三宝の命)。また女命では五行のバランスが良いと理想的な奥様となる。やや堅く、世間体を気にする傾向がある。

●正財:偏印…芸術や文筆家の才能がある。しかし、時柱や五行に確りした星が無いとだらしなくルーズになる場合もある。時柱や五行に官星が出ると良い。

●正財:印綬…真面目で体裁を気にする。作家や文筆業にも多い。時柱や五行に官星が出ると良いが、そうでないと上手く行きそうでグジュグジュしやすい。

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変通星の並び(年:偏財 と 月:変通星)5

2012年10月27日 | 変通星の並び
■年:偏財と月:変通星の並び

●偏財:比肩…お金が入るがヤリクリが下手で全部流れてしまう。また、衝動買いも多い。優しさと冷たさが同居している。…気に入った人には優しいが、そうでない人には意外と冷たい。時柱や五行に官星か食傷があると良い。

●偏財:劫財…夫婦円満を欠きやすい。いまにお金を儲けてやるぞ!と思っている。上記と同じく時柱や五行に官星か食傷が出ると良い。

●偏財:食神…女性には良い並びで中年から肥りやすい。男性の場合は優しいが迫力はない。女心が分かるので、女性には人気があり、財星が太過し、地支に沐浴や養が多い場合は女性問題に注意。商売等にも良い。

●偏財:傷官…経済的な運勢があり、商売等には向いている。食べるには困らない星で、なかなか好い男も多い。

●偏財:偏財…多財身弱で優しく遊ぶのも好き。お金は好きだし縁もあるが、お金が流れる傾向がある(財多くして財流れる)。髪結いの亭主的な星でもある。男性の場合はあまり迫力はない。女性の場合は扶養の義務があり、両親や姑の面倒を見る場合が多い。多財身弱の人は長命が多い。時柱や五行に食傷が出ると良い。

●偏財:正財…お金が流れて貯まらないが、それなりにお金には縁がある。勉強はあまり好きではなく男の場合は遊びたがる傾向がある。女性の場合は扶養の義務が生じやすい。男性の場合は二人の妻を持つ暗示もある。

●偏財:偏官…この並びで、身が旺ずるなら良いが、五行の財官に合わせて7つ以上ある場合は良くない(財殺の命)。その場合は、現実的だが周りに振り回されてしまい、お金や女の問題で身を崩しやすい。時柱や五行に印綬が出ると良くなる(三宝の命)。しかし、三宝の命は運気が強過ぎるので、女性の場合は夫の運を弱くする場合もある。

●偏財:正官…「財官双美の命」で、五行が安定していれば良い命式となる。現実的でお金や仕事にも恵まれる(財殺にならなければ)。

●偏財:偏印…二つの仕事を持ちやすい。趣味が利益を生む場合もある。時柱に官星が出ると良い。

●偏財:印綬…頭脳で利益をあげる星。十二運が旺相している方が良い。時柱に官星が出ると良い(三宝の命)。

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変通星の並び(年:傷官 と 月:変通星)4

2012年10月25日 | 変通星の並び
■年:傷官と月:変通星の並び

●傷官:比肩…自我が強く繊細だが理想も高い。また、意見の衝突が多くカリカリしやすい。娘さんにあると、結婚してから問題が生じやすい。突っ張る傾向があるので、時柱か五行に財星があると良い。印綬があると、傷官の悪さを抑える。男女共に優しいパートナーと出会えると良い。小さい頃に抱きしめて育てる。

●傷官:劫財…孤独性があり、肉親縁も薄い傾向がある。また、夫婦縁は弱く家庭の愛に飢えるが、鼻っ柱が強く女性の場合は離婚率も高い。男性の場合は共同事業には向かない。上記と同じく、小さい頃に思いっ切り抱きしめて育てる。

●傷官:敗財…人情的で感覚的な世界がある。…鍼灸の先生などには良いかも?老後は孤独になる傾向もあり。

●傷官:食神…仮傷官となり傷官の判断となる。見た目は優しいが内面はとてもデリケートで細かい。時柱に財があるか、五行に財が固まると良い。閃きや感覚で物事を捉えるので、自分の意見がクルクル変わる場合も多い。

●傷官:傷官…敏感で繊細。理想と現実のギャップで苦しみやすい星で、最も判断が難しい星。五行の安定と日干との相性が重要で、時上に財星あるか、五行に財星が固まると良い。直観力が鋭く、独特のインスプレーションがあるので、頭が良ければ、外科医や小児科医に向いている。精神的に脆く感情的にもなりやすいので、カッ!となりやすい。そして、他人にあたったり自虐的になる場合も多い。ピュアで繊細な心の持ち主の人が多いので、小さい頃の環境はとても重要。優しく愛を受けて育つと、素晴らしい才能を発揮するが、そうでないと心に傷が入り、様々な問題が生ずる場合も多い。女性の場合は優しい男性との結婚が良い。

●傷官:偏財…潤いのある星で、財を生じる並びなので食べる事には一生困らない(偏財の地支は旺相するのが良い)。優しい中にも確りした精神性があり、例え離婚してもご飯は食べられる。五行が安定していれば暖かさがあり尚更良い。物質上の利益があり、商売にも向く。

●傷官:正財…財星の地支は旺相した方が良いし、五行も安定が良い。やや堅いところもあるが、食べるには困らない運を持っている。また、優しい中にも確りした精神性がある。

●傷官:偏官…土(戊・己)日干の金の傷官の場合は特に注意が必要。理想とプライドが高く、現実と理想のギャップで苛立つ場合も多い。特に傷官の年には事故や怪我が生じやすい…身体に刃物が入りやすい暗示もある。男性の場合は経営者にも多いが、何度か倒産している場合もある。好きな人には良いが、基本的には人間関係は下手。女性の場合は優しい男性との相性が良い。時柱に財星が出るか、五行に財星が固まると良い。

●傷官:正官…女命の場合は、やり手の人が多いが、夫の運を壊す場合もある。優しい夫を持つ必要がある。流年に傷官・官星の時期は注意が必要で、財星や印星の時期は安定しやすい。頭は良いが、プライドが高いわりに気が弱いところがある。感情的に走り、精神的にイライラしないように!

●傷官:偏印…精神世界の星なのでストレスには弱い傾向がある。繊細で器用で優しい人が多く、能力・技術を身に付けると良い。ピアノの先生やコンピューター関係等、特殊な能力で社会に貢献する人が多い。自分の好きな趣味を持つと人生が楽しくなる。中年以降は慢性的な病気に注意が必要。

●傷官:印綬…この場合は印綬の地支が旺相しているほうが良い。頭は良いが精神的にはストレスを受けやすい。財星が出れば精神は安定する傾向がある(ただし印星が多過ぎるとグジュグジュする)。語学や技術を身に付けると良い。世渡りは上手ではないが、才能を磨けば、その才能で生きていくことが出来る。比肩が強いと世に出る。

※ 傷官の地支に沐浴や帝旺が付く場合は感受性が強くなり過ぎて注意が必要。また、年上や時上に強い傷官が出て、その傷官を抑える財星や印星が弱い場合は怪我や自己、また身体にメスが入りやすい傾向がある。

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変通星の並び(年:食神 と 月:変通星)3

2012年10月24日 | 変通星の並び
■年:食神と月:変通星の並び

●食神:比肩…良い並びで安定している。自我もあるが愛嬌もある。お金を作る運があり、女性でも事業を興したりする。親分型の人。

●食神:劫財…劫達の命でワンマン型。宝くじが当たったり、棚からぼた餅的なところがある。食神の十二運は旺相している方が良い。人生何とかなると思っていて、楽して儲けたくなる。時柱や五行に財星が出ると良いが、偏印が来ると運気は崩れる(劫財倒食)。

●食神:食神…表面は食神だが内面は傷官になる。時柱に財星が出ると良い。男命の場合は偏財が出ると、女性問題をおこしやすくなる。平和主義で争うのが嫌い、何を考えているのかわからない。食神は四柱に1つあるのが良い。ダブって出ると精神的な脆さが出る。偏印が出ると倒食となる。

●食神:傷官…仮傷官となる。傷官の地支は弱い方が良い。時柱や五行に財が出ると良い。神経質な子供が多く、一種独特なインスプレーションの持ち主が多い。子供の頃にスポーツ等をして精神面を鍛えると良い。偏官が出ると精神的におかしくなりやすい。

●食神:偏財…とても良い(特に女の子には)。子供の場合は人から可愛がられる。男性の場合は性格も優しく女心もわかるので女性にもてる。異性にもてるので、適当な時期には結婚させること。金銭的にも物質的にも恵まれやすい。食神も偏財も地支が旺相する方が良い。商売にも良い。人生を楽しんで活きるタイプ。

●食神:正財…女性の場合は優しいし愛嬌があるので奥さんに良い。確りした男と結婚して良い奥さんになったら良い。男性の場合は優し過ぎて迫力に欠ける。人間的な優しさと安定の星で中年になると身体が太って崩れる。

●食神:偏官…男性の場合はとても良い並びになる。偏官の悪さを食神が抑えて最高の型になる。面倒見が良く、目下から頼られると一肌脱ぐ頼もしい存在になる(親分肌)。女性の場合は姉さん気質になるがやや家庭運は落ちる(夫を養う?)。女性は年上に偏官、月上に食神の方が優しさが出るので良い。時柱に偏印が出ると倒食となり、偏官が不安定に働くので人生は荒れる。

●食神:正官…良い並び。中和のとれた並びで優しがある。五行が安定していれば出世もする。また、性格的にもビシビシとケジメヲつけるが優しさもある。女性は良い男性と結婚する。時柱に食神がダブって出る(傷官化)と命式は下がる。財星が出ると良い。

●食神:偏印…器用で才能があるが運気が長続きしない(倒食)。時柱に財星(特に偏財)が出るか、五行に財星が固まると倒食を解除して運気は上がる。女命の場合は子供の事で苦労しやすい。50代以降は健康に注意。特に行運に偏印が出て倒食が強くなる場合は注意が必要。倒食解除には財星(特に偏財)が必要。倒食の人は飽きずに一つの事を続けると良い。

●食神:印綬…夢見る夢子が多く、精神的な脆さがあって落ち込みやすい。努力をしようとしないが、目上の引立てもあり、可愛がられるので何とかなる。食神や印綬の地支は旺相してる方が良い。時柱に確りした官星が出ると良い。小さい頃からスポーツ等で精神を強くするのも良い。

※ この解説は年月の並びだけで出したもので、時柱五行にそれを中和する星が出れば、当然性格や運気も上昇します。
新栄堂

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変通星の並び(年:劫財と月:変通星)2

2012年10月21日 | 変通星の並び
■年:劫財(敗財)と月:変通星の並び

●劫財:比肩…仕事等は、勤め人よりも自営業等の方が向く。十二運は中庸運が良く時柱に食神があると金運はアップする(劫達の命)。しかし財星がの場合は、今(将来)に大金を作るぞ!と期待しながら結局は流す場合も多い。女性の場合は真面目な男性と結婚することが必要。

●敗財:比肩…運命的に波乱が多い。正官で中和するときに運を得る。

●劫財:劫財…太く短く、大胆で強引に活きる人が多い。また、「いざ鎌倉」の際には力を発揮するので、その様な個性を発揮できる職種には向く。男の場合は勝手気ままな人生を生きられるので面白いかもしれない?マイペースでがめつさや図々しさがあり、金儲けには意欲を持つ。女性にあると家庭を壊す場合が多い。

●敗財:敗財…弱気の星で暗さがあるが、内面は我が強い。人の意見を聞かずにマイペースな生き方をするので人生に波乱が多い。女性の場合は、我が強い割には流されて、長女に愚痴を流す人も居る。

●劫財:食神…食神の地支が旺相している場合は「劫達の命」となり、宝くじが当たったり、思いがけない利益を得る場合もある。投機的な性格で「人生何とかなる」と言いながら生きる。…時柱に偏印が出る場合や、行運に偏印が来る時は注意(倒食)。時柱に官星か財星が出ると良い。女命の場合は、一度離婚しても再度良い人が現れやすい。

●劫財:傷官…傷官の地支は弱い方が無難。案外マイペースで成果を治めやすく、どんぶりな世界と、神経質な世界の二面性がある。事故運もあり、女命の場合は夫運は弱い。日干:土の金の傷官の場合は、官星の時期に注意。…時柱や五行に財星が出ると良い。

●劫財:正財…遺産争いには注意。お金を流しやすいので、お金の大切さを教える(貯蓄を心がける)。人に騙されやすく財を失う傾向も強い。今(将来)に幾ら設けてやろうと言って人生が終わる人も居る。また、内面には好き嫌いもあるし、相性が悪いと家庭を壊す。…時柱や五行に官星が食傷が出ると良い。

●敗財:正財…一見優しそうだが、内面には自我がある。また、小さい頃の家庭環境も重要。お子さんにこの並びがある場合は、お金の大切さを小さい頃から教える。後片付けもだらしないので、キチンと教育すること。金銭問題に注意。

●劫財:偏財…基本的には劫財:正財と同じ。衝動買いが多くがめつい。金儲けに興味を持つが、最終的には流しやすい。賭け事は慎んだ方が良い。時柱に食神が出ると良い。

●敗財:偏財…人情的で情が欲しい人。財を流しやすく、男命の場合は性的にもルーズな人が多い。官星で敗財を抑えると良い。

●劫財:正官…女性の場合は夫に対する要求もあり、辛くあたる場合が多い。積極的で行動力もありバタバタやっている。印星に星があつまっていれば人の話を聞くし良くなる。行運に食神・印綬が出ると良くなる。

●敗財:正官…五行が安定していれば良いが、そうでないとガタガタし、異性運も弱くなる。女性の場合は相性が必要。

●劫財:偏官…五行が安定していれば、男は男らしく、女性はサッパリしている。性格はハッキリして男性的。義理堅く曲がったことが大嫌いで、単純明快な思考性を持つ。五行のバランスが悪いと、この命式の悪さが出て、女性の場合は離婚率が高くなる。人生を忙しく活きる傾向がある。

●劫財:印綬…案外と理論的で行動力もある(死墓絶が出ない様)。女命の場合はやや家庭運が弱いかも?官星で劫財を抑えるのも良い。

●敗財:印綬…人の為に苦労や世話をして、結婚も遅くなる場合が多い。人間的な魅力は薄く、女性の場合は迷いと苦労も多い。この場合も官星で敗財を抑えると良い。

●劫財:偏印…比肩よりは病気になりやすい。偏印に死墓絶が付くのは良くない。中年以降は慢性病(痛い病気)等に注意が必要。官星で抑えると良い。

●敗財:偏印…縁の下の力持ち的な並びで、人の踏み台になりやすい。その為に感謝出来ないと、ため息や愚痴が多くなる。気持ちの転換が出来ずに情を引きずる場合も多い。官星で抑えると良い。

※ 年月の並びが悪くても、時柱や五行ににそれを中和する星が出れば、命式は良くなります。
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変通星の並び(年:比肩と月:変通星)1

2012年10月16日 | 変通星の並び
■年:比肩と月:変通星の並び。

●比肩:比肩…比較的痩せ形で引き締まった大柄の人が多い。自分の思いを一途に突き通す性格の人が多く、マイペースで竹を割った様なところがある。排他的で勝ち負けの意識が強く、どこかに孤独なところがあり、あまり家庭的ではない。男性なら自分の思いを貫くので悪くもないが、女性の場合はあまり家庭に意識が向かないので、子供達が寂しい想いをする場合が多い。何も無いところから独りで生きて行く開拓的な運なので、強さもあるがそれなりの苦労も多い。しかし、あまり苦労負けする様な星ではない。故郷から離れた方が運気は上昇するし海外での生活も何とかなる。

●比肩:劫財…痩せ形で引き締まった大柄。比肩双並びと似た様な性格だが、劫財の方が欲が絡むので、比肩よりもお金に意識があり、賭博性も強くなるのでお金が流れる場合が多くなる。また、欲深な分だけスマートさが欠ける。家庭性や協調せない。

●比肩:敗財…運命的に波乱、少し陰険で劫財よりも内向しやすい。その他は上記とほぼ同じ。

●比肩:食神…案外良い。一生お金に困らず、衣食住は安定している。時柱に偏印があると、運気は不安定になる(倒食)。…食神の十二運が旺相し、時柱や五行に財星が出ると尚良い。

●比肩:傷官…悪い並び、一途な行動力があるので、地位や名誉は上がる。個性的でやや嫉妬心が強く、気が小さいわりに、鼻っ柱が強い。女性の場合は夫運が落ちる。優しい男性の方が相性が良い。…時柱に財星が印綬(印星)があると良い。

●比肩:正財…比肩の隣に財があると、お金が入っても流れて残らない。我儘さと優しさが同居している。お金があると、流れやすいので貯金をしたほうが良い。男女とも不倫の恋をしやすい。…時柱や五行に食傷があると良い。また、官星で比肩を抑えるのも良い。

●比肩:偏財…尅し合う組み合わせ。遺産争いの並び。肉親縁薄く、優しさと冷たさが同居している。金銭も流れやすく、男性の場合は色難に注意。財星が多くなると不倫しやすい。…時柱や五行に食傷や官星が出ると良い。

●比肩:正官…一見おとなしそうでも内面は自尊心が高く、性格もハッキリしていて行動力もある。家庭よりも社会性が強く仕事はする。五行が安定していないと、ガタガタする。中小企業の創業者に多い。

●比肩:偏官…ガタガタと不安定な組み合わせ。アウトロー的で、人間関係のトラブルから仕事の変化や人との不和を生じやすい。正義感も強くプライドも高い。女命の場合は夫で苦労しやすく離婚率も高い。家庭よりも仕事人間。…時柱や五行に印綬や食神が出ると良い。サッパリした単純な人が多い。

●比肩:印綬…案外と良い組み合わせ。学校の先生や研究者等にも多い。相当の結果や利益も出るし、目上の引立てもある。自分のペースで能書きを言う様な仕事にも向く。母親とは縁があるが、父親とはもう一歩。女命の場合は個性が強く能書も多い。頭も良く才能もあるが家庭的ではない。…時柱や五行に官星が出る方が発展しやすい。

●比肩:偏印…案外良い組み合わせ。マイペースで理屈っぽい処は比肩:印綬にも似ているが、偏印の方が裏方的な仕事が合うし、ちょっと変わった思考をする。習い事等も好きで水商売にも向くが、あまり子供運は強くはない。また、多少病気に気を付けること(偏印:病)。時柱に官星が出ると行動力は増す。また食神があると倒食となるので注意も必要。五行の財星に星が3つ以上あると倒食は解除される。

新栄堂

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凶神の解説(ある四柱推命の本から)

2012年10月14日 | 吉凶星
■凶神と、その解説(ある四柱推命の本から)※参考までに。

・隔角…兄弟がいても離れて力と成り難い。
・下情…目下の者を過信し、世話をしても却って迷惑をかけられることがある。
魁罡…男子の性格は剛毅にして、事業家では発展するが、事故などで死亡することもあり、父子相尅。
○咸池殺…色情のため苦労あり。
・金鎖断橋…一時的にせよ、親戚、兄弟、友人と不和を招くことあり。
○血支…遺伝的に胃腸が弱く、甲乙日生れの場合は潰瘍や癌に注意。
・血刃…遺伝的な悪疾遺伝の素質あり。
・紅艶…愛嬌あるが、色情の過ちに注意。
○深水…頑固強情、凶星が付く場合は水難の恐れあり。
・呻吟日…取り越し苦労の性。
○正桃華…交際に巧みである半面、酒色に溺れる傾向あり。
・地耗…下情とはぼ同じ。
○天耗…目上の人を過信し、気を許し何でも従い思わぬ損をする性格、お人好し。
○桃華殺…四柱に子・卯・午・酉のうち三字あれば此の星とする。写真写りが良い。
○八風…色情に注意。セックスも強い。
○白衣…流産しやすく子供に先立たれやすい。
○飛刀…熱しやすく冷めやすく、辛抱が続かない性格で、財を流し身を滅ぼしやすい。
○平頭年…夫婦縁変わるか、兄弟と不和を起こしやすい。中年以降は孤独。
○暴敗…思慮分別に欠け、中途半端で破綻を招きやすい。
羊刃…性格は激しく運命も波乱が多い。官印に付く場合はそうでもない。

※実際の鑑定は、変通星の並びと五行のバランスを看て鑑定します。
 神殺は参考までです…。

新栄堂


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吉神の解説(ある四柱推命の本から)

2012年10月13日 | 吉凶星
■吉神とその解説(ある四柱推命の本から)※参考までに。

◎暗禄…思わぬお金や財産が転がり込むことがあり、金銭の融通は良い。
・駅馬…小さい頃は、親と離れて苦労することもあるが、中年から運気は発展する。
○学士…文学や技芸の素養あり、学事の発達は速い。
・華蓋…技芸の素質に恵まれ品位ありて、人より尊敬を受け生活は豊かだが夫婦縁は悪い。
金輿禄…男女共に良きカップルを得る。男性は妻の実家から援助を得られるか、内助の功を得られる。女性は玉の輿になる。
・夾禄…財産に恵まれる。二家を支配するか、支店分店を設ける。
◎月徳貴人…親兄弟や親戚友人から強力な援助を得られる。
○月徳合…月徳貴人と同じ。
○月空…人の頭になる質があり、多くの使用人を得る。
・座敗…機敏、先見の力があるが。羊刃が付けば凶。
・将軍…機敏、敏捷で、人を引き付ける魅力がある。警察官や自衛官に向く。
○大極貴人…生来自己に備わる福運あり、中晩年にかけて発展する。
天徳貴人…凶を吉に変える大吉星。先祖の徳力により災難から守る。
○天徳合…天徳貴人に準ずる。
◎天佑格…偉大なる生命力を発揮し、百死に一生の天佑神助がある。
○天厨貴人…生涯衣食に不自由することなく福禄が集まるが、大財を得ることはない。
○天乙貴人…身に品位がり卑しからず、目上の引立てを受けて発展する。
・天官貴人…天乙貴人と同じ。
・日徳…慈善陰徳を施す性にて福禄厚く諸種の災難を免れる。
◎富貴学堂…学業に秀で世に出られる。印綬が付けば更に大吉。
・福生貴人…金銭の融通よく生涯困難に遭うことが少ない。
◎禄馬同群…支に財官印を蔵し、慈悲心に富み、福禄自然と身に集まり、世人の尊敬を得る。

新栄堂

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四柱推命の生徒さんの星

2012年10月10日 | 四柱・その他
秋も深まり涼しい日が続いています。
読書や勉学には一番良い季節ですね!
最近、四柱推命を教えて欲しいという方が何人か来られました。
四柱推命等の古典を勉強したいと言われる方には或る特徴があります。

1.変通星に印星(偏印・印綬)がある方。…特に偏印を持つ方は占いに興味を持ちますね…印星には物事の本質を知りたいという知的好奇心がありますね!
2.また、印綬傷官(印星と食傷星の並ぶ命式)の方もとても熱心に勉強します。強い傷官を持つ方は、命式を看ると、映像が浮かんでくると言っていました。
3.確りした官星を持っている生徒さんも居ます。彼らは四柱を学んで直ぐに実践で使っています。…たいしたものです。
4.四柱本体に印星が全く無い人も居ました。しかし、その方達は大運に印星が来ていた時に学び、免状を取得しました。
5.十二運に墓がある方も古典等の古いものが好きでした。

宇宙の原則を知ることはとても楽しいと思います。

四柱:教室
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傷官星と心理学(高木乗 先生の講義から)・・・2

2012年10月04日 | 傷官星と心理学(高木乗先生講義録)
傷官星のある人は、多くのデリケートな感受性が強いものであるから、普通の人以上に余分な心を使う。それで恥ずかしがりや(内行的で人前から逃げたい感情が先に立つ)。劣等感を抱く、凝り性、批判する、熱中しやすく止まるところを知らない)、又は反抗する。つまり感情に走り過ぎる。また、責任や干渉や期待される事から逃げたい気持ち。それから反発してやけくその気持ち、怒り・悲しみ・感情が溢れてしまう。その上にも暗示にかかりやすい。
こうした、人間として社会人としての「好ましくない心遣い」をする人の多くは、命理学上から見れば、いずれかの形で傷官星が官星を破り、あるいは多過し、さらにはその生日の地支が死・絶している様な命式となる。傷官星のある人は、その素質の根源的な優秀性を深く自ら認め、その積極的な建設的な言行を積み重ね、好ましくない心遣いを努めて出さぬ努力をして、社会生活の上に於いて、心理学的な条件反射の固定化としての良き習慣をしっかりと身に付けることである。そこに幸運にいたる道・開運の道がある。
傷官星のある者は、欲求の阻止が人一倍その精神にこたえる。阻止されると、コツンとした感情を強く受ける。だからといって、その欲求不満にいつまでもかかわってはいけない。
傷官星の強く悪く働くような人は、わが環境、わが能力の正しい認識がなければならず、そしてそれを一段一段改善し、向上する努力を惜しんではならない。批判より反省が大事である。
とにかく、傷官星は元来人間として、最も優秀なるべき素質を示す星である。にもかかわらず、それが悪く働けば、時には人生の破滅と結びつきやすい。「好ましくない心遣い」は一日も早く抑制することを常に習慣づけ、人間としての優秀性を発揮すべく努めていかねばならない。開運は自制の心から出発する。

●過傷官と仮傷官
過傷官=傷官星が命式中に数多くあるものを言う。
仮傷官=(食神・食神)、(食神・傷官)、(傷官・傷官)が入り混じって、それが数多くあるものをいう。
仮傷官は食神星が多く集まると、仮に=実は全く同じくらいに=過傷官の働きをするところから名づけられている。
傷官や食神が2つ以上=干合支局によって生じたものを含めて=命式中に現れると、この過傷官となる。それが更に3つ、4つとなると、いささか救い難いほどの状態にまで強く作用することがある。
過傷官の人には次の様な現象がある。
① 病身である。健康体でも時には手術などする。或いは突然の事故、怪我などの災難を受ける。
② 非常に感情家である。泣いたり、笑ったり、怒ったり、その時々の気分で急激に感情の変化がある。
③ 潔癖症である。部屋のかすかなホコリが気になり、一日中掃除をしている様な女性も居る。
④ 好き嫌いが激しく情熱家である。人見知りをする。期にくわないと相手かまわず礼儀もわきまえない事になる。しかし、気に入ると猫かわいがり。或いはゾッコン惚れ込んで夢中になる。
⑤ 理想家である。これが甚だしくなると妄想にふけりとりとめがなく分裂症的な性格となる。
⑥ 努力家である。思いつめると食事も忘れて夢中になる。時には利害打算を抜いて行動する。
⑦ 宗教的意識が強い。また、学問芸術にも高い関心を持つものである。

こうした長所や欠点が全部揃って現れる人もいるが、多くの人はその時々の外界の事象に反射して継続的に現れる。そして過傷官や仮傷官の人は、その欠点の為に人生をマイナスにする場合が多い。しかし、中にはその欠点をカバーして長所を活かし、人生をプラスに転向させる人もいる。
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傷官星と心理学(高木乗 先生の講義から)・・・1

2012年10月03日 | 傷官星と心理学(高木乗先生講義録)
日頃、鑑定をして感じることは、四柱に傷官星を持ち、その傷官星が良い作用を及ぼして素晴らしい才能を発揮している人が多いことです。しかし、逆に傷官星が悪く働いて、精神的に不安定になり、人生に多くの試練を感じておられる方も多くいらっしゃいます。…その様なことを意識しているときに、高木乗先生の傷官についての講義録が送られて来ました。
皆様の参考になると思いまして投稿しました。

以下は、故 高木乗先生の講義録からの抜粋です。

・干星の中で最も変化が激しく、その判断の上で微妙な働きをするのは第一に傷官で第二に偏官である。
・その他の星もそれぞれの変化があり、他星との関係でさまざまな働きをするが、傷官・偏官ほどに複雑ではない。

●心理学上の興奮性と傷官星との関係について。
心理学に於ける興奮性には、広く生命体としての反射の問題が含まれる。反射というもは、条件反射と絶対反射とに区別される。
条件反射は後天的に積み重なって習慣化されたもの。絶対反射は生命自体の根源性、生来的な特性の上に於ける反応を言う。心理学的な外観として「よろこび」「悲しみ」「苦しみ」「怒り」「怖れ」などの一連の精神感情が反射的に起こす知 覚もまたその現象としてとらえられる。
傷官星は、近代の学問科学として理論づけられた絶対反射を古代的に把握していたものである。
傷官星は、その生まれながらにしてもつ精神感情、それを強く表面に押し出して外界に反応し、反射していく活動作用 が殊に強調されることをいう。
傷官星のある人は、外界の事象その生活環境はもとより、時々刻々に移り変わる目前の現象に対しても、常に敏感に強 く反射、反応を表現する。
要するに、一般的には何でもない小さな音、かすかな光に対しても反応し、あるいは他人の軽い気持ちで言ったりした 事柄を気に病んで、それに強く反応して、そこに異常とも思える精神感情を表す。いわゆる心理学でいう「生命体の強い興奮性」が具現される。
このように傷官星の強い人は一寸した外界の刺激にも敏感にデリケートに反射して、泣き笑い、悲しみ、喜び、怒り、怖れ、そして時にはそれが衝動的な言行によって発展していく。そうした言行はいわば結果としての現象ですが、根本的にはその人の生命体特有の興奮性がそうさせるのである。
傷官星を心理学の立場から見ると、それは生命体の興奮性によることは理解される。この興奮性は広い意味で、衝動性と感受性とに分けられる。
我々の現実の生活においては、この両者は表裏一体となって現れる場合があり、また感受性のみが強く働く場合も多い。
衝動性には偏官星にも結びつくものがあって、それは行動としての積極面であり、感受性はその行動の否定的な消極面を現す場合もある。しかし、いずれにしても傷官星は人間の精神に、そして印綬性などそれ以上に微妙な心の動きとして現れるものであるから、また一面に於いては非常に優秀な素質であることが考えられる。それ故にこそ、全て傷官星のある者は天才的な才能とそれにふさわしい輝かしい運命者と成りえる素質を持つ。
傷官が財を起こして働くものは、経済・利殖の才能に勝り、傷官が印綬と結びつき、尅するものは芸術家、心霊者としての才能に奏でるものがある。しかし、その傷官の感受性があまりにも強いとき、またあまりにも偏向的であるとき、更には精神の抑圧が甚だしい時には、そこに人間性の欠陥が現れ、その人に「悪い心)使いが現れる。そして不幸が起こる。傷官星が一般的に凶星として働くのは、この感受性の偏向によるものであって、才能の優秀性の紙一重の裏側で、精神分裂の狂者となるのは、この感受性の挫折と矛盾と葛藤によるものである。
この事は命理学に於いては、傷官・食神と、それを尅する偏印との関係、働きと考える事が出来る。だから、偏印倒食するものは、多く一方には天才とも思えるような非常に優れた才能(時には悪知恵となって働く)を持ちながら、社会的な矛盾を敢えて言行に表し、非常識な行動に出るものである。


2へ続く…
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