新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

比肩星について・・・2

2015年06月28日 | 今日の出来事
比肩は個性や自我を表します。
また「背比べ」という意味もあるので、闘争的で勝ち負けにこだわるところもあり、排他的で独立心が強い星です。
天干に比肩があり、同じく天干に食傷や偏財が並んだ場合等は、若い頃は勤め人でもある程度の年齢になると、独立自営になる場合も多い様です。
また、比肩の同類項の星に敗財や劫財があり、同じような分離運を持っていますが、下記の様な違いもあります。
◎比肩…クールで物事の割り切りが早く積極的に行動するし粘りもあるが、思い通りにいかない場合は諦めも早い。一途な行動力を持ち、過去を切り捨て新しい生き方をする場合が多い。

◎劫財…一か八かの賭博性があり、物事を誇張する傾向もある。大きく稼ぐ場合もあるが大きく失う場合もあり、投機的なことを好む傾向がある。特に行運に劫財を重ねて見る場合に投資等に走る場合もある(強気の失敗)。比較的明るい。

◎敗財…人情的で嫌と言えずに人情に流される傾向がある。行運に敗財が出る場合は愛情問題や金銭問題に注意の暗示もある。少し影がある場合もある。

比肩は比較的割り切りが早いが、敗財は情を引きずる傾向があります。

「美空ひばり」さんの詩に「悲しい酒」というのがあります…

ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ

ああ 別れたあとの心残りよ
未練なのね あの人の面影
・・・・ ・・・・
人情を引きずる詩です。
彼女の命式は以下です(s.12.5.29生)

年:丁丑 敗財  養 傷官
月:乙巳 印綬 建禄 敗財
日:丙辰     冠帯 食神
時:不明

年月の天干に敗財と印綬とが並ぶ命式ですが、古典や才能を表す印綬と、人情を表す敗財とが並んでいます。年柱が敗財でなくて比肩でしたら、この様な情を引きずる様な曲は歌えないと思います。
クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自星(比肩)について・・・1

2015年06月25日 | 今日の出来事
比肩(自星)は自分軸を表します。
現実の荒波の世界を生きて行くにはある程度の自星(比肩)が必要です。
男性の場合は女房や子供を抱えながら人生の荒波を乗り越える必要があるので、自星(比肩)には3個(●●●)から3.5個(●●●△)が良いと言われています。また月支に日干の根があると、命式の根っこが確りしているとも判断できます。例えば、日干:甲の男性ならならば、月支が寅月(2月)生れならば、十二運が建禄となり、甲という大木に確りした根っこがあると言います。
女性の場合は、結婚してから男性に合わせることも必要です(女性の身体は柔らかく出来ています、それは女性「二の立場」の者は、人と人とを繋ぐ役目があるからです。母の役目の一つに長男と父親とを繋ぐ役目もあります)。ですから、女性の場合は自星(比肩)に2個(●●)ぐらいが良いとされています。しかし、夫が優し過ぎて自分が中心にならなければいけない様な立場の女性は、自星(比肩)に3個(●●●)ぐらい必要かも知れません。
自星(比肩)が多すぎると自我が強くなり、我儘になりやすいですが、1個ぐらいしかない場合は、自己主張を貫けず周囲に振り回される傾向が出てきます。
以前、ある女性の命式を見たことがありましたが、彼女は命式の自星(比肩)に星が7個(●●●●●●●)ありました。
個性的な美人の方でしたが、比較的自分の思うままに人生を歩んで来たと言っていました。そして父親は「お前が男だったら良かったのに!」と、言っていたそうです。
安田流では、月上の天干星をその命式の中心の星として捉える看方をします。
天干は表に現れる事柄で、地支による変通星は天干を支える五行の様なものです。
天干(表に)に比肩(劫財・敗財)が現れると、それを抑える星が無い場合は、比肩という分離運が表面化しますのであまり好ましくはありません(分離運が強くなると、やや孤独の傾向も出てきます)。ですから、比肩は裏(地支)に出るのが好ましいと言われています。
反対に自星(比肩)に星が1個(●)で、命式の天干(表に)に財星と官星とが並び、地支(五行)も財官が多くなる場合は「財殺の命」となります。この場合は、一時的には社会的な位置や立場やお金には恵まれますが、行運に重ねて財星が出る時にお金の問題等で失敗する場合も出てきます。また、一般の家庭の主婦の場合は、周囲に振り回されて疲れてしまう場合もあるかも知れません。
時星(比肩)はある程度は必要ですね…

下記は、財殺の命の一例です。
(日干:木)の場合。
木(比肩)●
火(食傷)なし
土(財星)●●●●●
金(官星)●●
水(印星)なし
財殺の命に関しては以前のブログにも書きました。

クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火の日干と食傷。

2015年06月22日 | 今日の出来事
私の友人に日干:火(丙・丁)で、食傷が強い人が居ます。
五行の中で「火」は形がありません。
電気やエネルギーも五行では「火」になりますし、光や色も「火」の象意です。
また、形の無い「霊的」なものも「火」で表します。
そして、変通星では食傷(特に傷官)は感受性を表します。
感受性=アンテナの様なものです。
旺相した傷官や傷官太過の場合は、高いアンテナであったり、アンテナが何本も立っている様なものですから、様々な電波をキャッチします。
良い電波(波動)をキャッチしている時は、その敏感さから素晴らし芸術性や技術性を発揮しますが、悪い波動をキャッチすると強いストレスを感じてしまい、傷官というガラスの様な心は傷だらけになってしまいます。
その傷がトラウマの様になっていて、思春期や受験、そして精神的に強いプレッシャーを受け、限界を感じた時に問題が生じる場合もあります。
また、日干:火で食傷が強い(多い)人は、火という五行とその変通星の特徴から、神秘的なものに興味を持ちやすく、時々霊的な人も居る様です。
傷官が強い命式は、財星(特に偏財)でその気を漏らすと良いですね…
財星は家庭とか、優しさや愛情を表しますので、傷官という感受性の強い方には温かい愛溢れる環境が必要なのですね…。
次に必要なのが印綬ですね…。
確りと愛情を受けた土台に古典(人生の本質)等を学ぶと、心が落ち着くと思います。
クリックしてね
新栄堂のホームページヘ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十二支と四孟・四仲・四季

2015年06月18日 |  四柱推命(十干と十二支)
【春・木】
寅( 2月)=孟春・雑。生火(火が生まれるところ)
卯( 3月)=仲春・純
辰( 4月)=季春・余

【夏・火】
巳( 5月)=孟夏・雑。生金(金が生まれるところ)
午( 6月)=仲夏・純
未( 7月)=季夏・余

【秋・金】
申( 8月)=孟秋・雑。生水(水が生まれるところ)
酉( 9月)=仲秋・純
戌(10月)=季秋・余

【冬・水】
亥(11月)=孟冬・雑。生木(木が生まれるところ)
子(12月)=仲冬・純
丑( 1月)=季冬・余

寅巳申亥…四孟(四生)…生まれる。
卯午酉子…四仲(四正)…盛んになる。
辰未戌丑…四季(四墓)…墓に入る。

雑…他の五行と雑じり合っている五行。
純…他の五行の雑じり合いのない五行。
余…他の五行を保持している五行。

クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水局(申子辰)

2015年06月17日 | 今日の出来事
三局には木局・火局・金局・水局と四つの局があります。
それぞれ、春(木)・夏(火)・秋(金)・冬(水)の親分(卯・午・酉・子)を中心に二人の子分が一体化して、より大きな「木・火・金・水」の五行を創り出します。
その中で、水局は「子」を中心に申と辰とが一つになってより大きな「水」のエネルギーを作ります。
当方の流派では五行の水に「▲」で表します。
自分の命式にとって五行の水に星(●)が欲しい場合には悪くはないのですが、もともと水が多い命式の場合は注意も必要となります。
また、命式本体の十二支に辰や子が多い場合は、来年は申年なので、水のエネルギーが強くなります。
また、命式本体の十二支に「申子辰」の三支が揃い、且つ日干に壬癸の水がある場合は「潤下格」という水に縁がある命式となります。
「水もしたたるいい男とか、いい女」という言葉がありますが、これは「つやつやして色気のある姿」を表した言葉です。水にはその様な意味もあるのです。水=夜=色気…という意味もあり、水商売はそこから来ています。
その様な水に縁がある十二支の組み合わせを持ちながら、男性の場合は変通星に食神や偏財、そして十二運に沐浴や養(特に沐浴)があり、行運に敗財等の時期は情に流されない様に注意が必要です。また女性の場合は偏官に付く沐浴等の場合も、お相手選びは慎重にする必要があります。
恋愛に比べると結婚はとても現実的な側面が強くなると思います。
イケメンも良いかも知れませんが、責任感があるかどうかがとても大切です。
水に縁がある組み合わせの方は情に流されない様に注意して下さい。

クリックしてね
新栄堂のホームページヘ

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1ヶ月とは?(暦の話)

2015年06月15日 | 暦・風水・その他

月=お月さまのことです。
月は新月→三日月→上弦→満月→下弦→新月のように、形や見える時間がどんどん変わっていきます。
この、月の満ち欠けのくりかえす日数 (およそ29.5日) が1か月のもとになっています。
違いがはっきりしているので日を数えるのに便利です→太陰暦。

「太陰暦」
新月を含む日を1日とし、月の満ち欠けで1か月を定めるこよみ。
太陰とは太陽に対して用いられることばで、月のことを指します。
昨日の太陽と今日の太陽の違いはまずわからないと思いますが、月は形や見える時間が毎日変わっていくので、違いが明確にわかります。
#文字がなくても、三日月が見えたら○○のような約束事が成立します。
そのため、一般に太陰暦の方が太陽暦よりも先に発達してきました。
現在でもイスラム諸国で使われています。
ただし、イスラム暦の新月とは太陽と同じ方向にあって見えない月 (朔) のことではありません。朔を過ぎ、再び夕方西の空に見え出す細い月のことを指しますので、朔からは1-2日ほど遅れることになります。
イスラム諸国の国旗に三日月が多いのは、そういった点も影響していると思われます。
29日 (小の月) と30日 (大の月) で平均29.5日の満ち欠けに合わせます。
1日は月が立つので「一日:ついたち」、月末は月がこもるので「晦:つごもり」あるいは三十路:みそじのような調子で「三十日:みそか」、1年の終わりは「大晦日:おおみそか」といいます。
日付から月の形がわかります。
三日月:みかづきは本来、太陰暦で3日の月のことです。
月の真ん中にあたる15日頃はだいたい満月になります。十五夜=満月という認識はそこから来ています。
太陰暦の1年は29.5×12=354日と太陽暦の1年よりも短いため、両者の日付は毎年11日くらいずつずれていきます。
農耕作業は季節変化に合わせる必要があるので、太陰暦だと田植えなどを毎年約11日ずつずらさないといけません。
これを補正するのが太陰太陽暦です。
(ある暦のサイトから)
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三局による新たなエネルギー。

2015年06月13日 | 今日の出来事
三局(三合)には以下の四つがあります。

・水局:申子辰の3つが揃うと水の固まりが増える。(当方では水に▲で表示します。▲と●は同等ぐらいのエネルギーともみます)。
・金局:巳酉丑の三支が揃うと金の固まりが増える。
・火局:寅午戌の三支が揃うと火の固まりが増える。
・木局:亥卯未の三支が揃うと木の固まりが増える。
三支が揃って、新しく生じた五行が、その人の命式にとって必要な五行ならば、良い場合も多いのですが…?その人にとって必要でない五行に出る場合は注意が必要となります。

例えば、日干(木:甲乙)の命式で、四柱本体の地支に「亥・卯」があり、大運支にも未が出ている場合はどうなるか…?
当然今年の干支は「乙未」ですので…
命式本体の地支「亥卯」と大運・流年の未がダブルで三局(木局)しますので、五行の木に▲が2つ増えます(▲▲)。
木日干の場合は、木が比劫ですので、今年は日干:甲の場合は敗財、乙の場合は比肩となりますね…
そして、行運に敗財・比肩が出ていて、しかも敗財・比肩を強くする木の▲が2つも出れば木(比肩)が強くなり、比肩の象意が強く出やすくなります。比肩には分離という意味がありますので、木尅土と、財星(宝)を尅す作用が強くなり、宝(人・健康・お金)との分離を起す場合も出てきます。
人との分離をおこすと、人間関係で支障をきたし、会社を辞めたくなるなるとか、くすぶっている夫婦ならば、離婚したい気持ちが強くなるとか、身内の何方かが…という場合もあります。
また、健康の分離では、過去の古傷が痛むとか、命式如何では、病気等で入院する場合もあります。
お金との分離では、余分なお金が出てしまう等の暗示があるので、高額の買い物は控えるべきです。

また、三局で生じる五行が、変通星の何にあたるかでも判断は異なります。
例えば、日干己で、もともと木(官星)太過の男性の場合、上記の様に三局で木に▲が二つも増えれば、完全に官星太過となり、偏官の固まりの様な作用を受けます。この様な場合は、何かしらの迫害やプレッシャーを受けたりしてゆったりと出来なくなります。
その他、命式や変通星によっても象意は変わりますが…。

クリックしてね
新栄堂のホームページヘ

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

官星太過

2015年06月11日 | 今日の出来事

上図の命式は日干:癸で天干に我が身を尅する偏官が3つ並び、五行にも土の官星が6こ固まった男性の命式です。
官星は仕事の星ですので仕事には意識を持ち、一生懸命に働く星ですが、官星(偏官)が多いことから、仕事のプレッシャーで疲れてしまう様な命式となります。
自星が1つと弱いので、部下を動かすよりも自分で動いてしまうのでしょうね…。これでは疲れてしまいます。
仕事を表す官星の五行が「土」となることから、土に縁がある仕事に携わる場合もあるかも知れませんし、十二運に墓も多いことから、神社仏閣や古いものに興味を持つ場合もあります。
偏官は行動の星ですので、車で例えればアクセルみたいなものです。
常にアクセル全開で走っている様なものですから、オーバーヒートやセンターラインオーバーには注意が必要です。
アクセル全開の時はブレーキが必要ですね…。
ブレーキにあたる変通星が金の印綬となりますので、時々は立ち止まって考えることも必要です。
「自分は何の為に仕事をしているのか等…?」
印綬の大運は自分自身を内観し、自分の生き方や仕事の仕方を見つめ直す時とも言えます…。
また、印綬の大運は「金生水」と弱い自分(時星)を生じる時期でもあります。
この大運を逃すと、数年後には「己未」の偏官の専旺干支の大運となってしまいます。
時を逃がさない様にして欲しいですね…。


クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優先順位、何を意識するか・・・2

2015年06月09日 | 今日の出来事
先回の続きです…

財星は官星を生じます。故に財星が中心の女性は家庭を守り、夫(男)を支えようとしますし、夫に従おうとします。
また、子供(女命では食傷)を守るのが家庭や胎盤です。財星は子供を表す食神を尅す偏印を抑えます。

5.女命では子供の星は食傷(特に食神)です。自星(比肩)が生じる星が食傷ですので、母親は子供の為に献身的に尽くします。妊娠期間や授乳を通して子供を愛おしく思うのかも知れません。男性は自分では子供を産みません。自分が強く影響を与える女性(財星)が子供を産みます。ですから、官星が子供となります。官星は我(比肩)にプレッシャーを与える星です。子供が多い家庭では、沢山の子供が大学に行くと父親は一生懸命に働いて学費を稼ぎます。

6.官星が月上にあるか、五行に固まる命式の場合は、仕事や社会に強い意識を持ちます。女性でも月上が偏官の場合は家の中に居るよりも社会で働くことを好みます(特に五行に財星が弱い場合)。また、月上:偏官の女性は夫の代わりに仕事をする暗示がありますので、自分で仕事をせざるを得ない様な夫婦関係になる場合も多い様です。また、官星が強い女性は、ボーイッシュな性格なので、女性よりも男友達の方が気が合います。仕事に意識を持つのは官星が強い人ですね…。

7.印星(特に印綬)が月上に出たり五行に固まる人は、身内や目上の引立てがあります。多すぎると考え過ぎる傾向となり、女性の場合は結婚が遅くなる場合もあります。また、月上に印綬の帝旺等がある男性の場合は、時々マザコン的な人も見受けられます。印星は自分(比肩)を生み出す元の星ですので、物事の本質や原因等、「何故、そうなるの?」が知りたくなる傾向があります。…理屈っぽい星で、考えるところに意識を持つ傾向があります。
印星には偏印と印綬がありますが、偏印は表に現れない裏を見たくなる傾向があります。そして、興味を持つと没頭しますが、少々飽きやすい傾向があります。印綬は物事を客観的に見る傾向があります。
クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優先順位、何を意識するか…1

2015年06月08日 | 今日の出来事
日々の歩みの中で、何かをやろうと思っていても、アッと言う間に過ぎてしまうのが人生だと思います。
あれもやりたい、これもやりたいと思いつつ…
ノートに、やりたい項目(やらねばならない項目)を番号を付けて書いてみても、実際にやれるのは10項目のうちの上位3個ぐらいだと思います。
私は、何に拘り、何を優先するのか…?
今回は、変通星別の拘りと優先順位について記入したいと思います。

1.確りした比肩が月上にあるか太過している人は、自分の思いを優先する人が多いですね…。「自分がどう思う」かがポイントですね。また、自分の力で何かを始める開拓の様なところもあり、マイペースで行う仕事には向いています。
2.四柱推命では五行のバランスが良い命式の方が通常は良いと言われています。木火土金水の五行にバランスよく星が配置されている人は、いろんな要素をほどなく持っています。その様な命式は、ある意味ではバランスが良いのですが、ともすれば平凡になってしまいます。世の中で何かをやるには、何かを犠牲にするしかありません。その様な観点では、五行が偏った命式の方が何かをやれる可能性もあります。
3.天干に食傷(食神・傷官)が並び、五行の食傷に星(●)が4個以上並ぶ命式を過傷官の命式といいます。非常に敏感で感受性が強い人が多く、感じ過ぎる傾向があります。高いアンテナが4本も5本も立っているようなものですね…。高い繊細なアンテナですので、良いものをキャッチすれば、高度な芸術性や技術性を発揮することができますが、変な電波をキャッチするとおかしくなります(ストレス過剰となります)。過傷官は官星(組織)を尅すので、あまり組織向きな仕事には向きません。また、男命の場合は子供(跡継ぎの男の子)の運が弱くなる傾向も出てきます。環境や人との相性等が重要になるかも知れませんね。
4.財星には偏財と正財とがあります。五行の財星太過の人や、天干に財星が並ぶ人は優しい性格の人が多いですね。特に月上偏財の男性は、女心がわかる人が多いですね。正財は真面目で堅い人も多いですが、偏財は適当にガス抜きができる人が多いです。男命の場合は女性やお金にこだわる人が多いですし、女命の場合も家庭を優先する人が多い様です。偏財や食神が並んでいると、とにかく楽しいものを見つけるのが好きになります。人生を楽しく生きたいのですね!
続く…。

クリックしてね
新栄堂のホームページヘ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十干の別号

2015年06月05日 | 四柱・その他
十干には「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の10個があるが、こららの十干は別の漢字で表記されることがある。
また、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の意味をより具体的に言い表すもので、別号とも呼ばれている。
・甲の別号は押(オウ)…押とは、押さえて封ずる意味があり、春になると開いて冬になると閉じることを示している。
・乙の別号は軋(アツ)…すれ合うを意味し、春になると万物が自ら擦れ合い軋み合いながら殻を破って抜け出すこと。
・丙の別号は柄(ヘイ)…炳とも表記し、万物が成長して明らかになることを意味している。柄を取る様に両側に広がる。
・丁の別号は停(テイ)…万物が成長する中で、ある時期に成長がいったん止まり、次の成長に備える有様を表す。
・戊の別号は貿(ボウ)…万物の成長が極まることで、今迄の姿形を抜け出し、これまでの体を貿(カ)えようとする様子。
・己の別号は紀(キ)…万物が成長し、はじめて万物が成就した時、そこに「筋目・筋道」が現れる様子を示す。
・庚の別号は更(コウ)…更(カ)わるの意味で、万物が成長すると、姿形がその成長に合わせて新しい姿に変わる様子を表す。
・辛の別号は新(シン)…万物が皆縮んであらたまり、秀でた実が新たにできる様子を表す。
・壬の別号は任(ニン)…はらむことであり、陰の気が陽の気をはらんでいる様子を表している。
・癸の別号は揆(キ)…はらんだ万物をいつ芽吹かせるか、道筋を立てて推し量っている状態。
(五行大義の本から)
クリックしてね
新栄堂のホームページヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敗財・劫財

2015年06月02日 | 今日の出来事
変通星の中に「敗財」とか「劫財」というものがあります。
日干が陽干(甲・丙…)の場合で、他柱に、同一五行で陰陽が異なる干の場合を「敗財」と呼び、日干が陰干(乙・丁…)の場合にはこれを「劫財」と呼んでいます。
泰山系など多くの流派ではこの「敗財」と「劫財」とを区別していませんが、高木乗の系列を引く流派(安田流)では区別しています。

「敗財」の性質は「比肩」に似ていますが、比肩の基本的な性質に「弱気の失敗」という意味が付加されます。
比肩は地味で着実な性格ですが、敗財には、うぬぼれ、や欲、身勝手さがあり、金銭感覚も乏しく、四柱如何によっては金銭にだらしなくなります。
また、時には投機などで破綻を招いたりする恐れもあります。
名称に財が付きますので初心者は財星(偏財・正財)と間違えやすいのですが、財を奪い取ったり、取られたりの星です。

「劫財」の性質も「比肩」に似ていますが、比肩の基本的な性質に「強気の失敗」という意味が付加されます。
地味で着実な比肩に対して、劫財にも、うぬぼれ、や欲、身勝手さがあり、金銭感覚も乏しく、四柱如何によっては金銭にだらしなくなります。
そして、時には投機などで破綻を招いたりする恐れもあります。
敗財と同じく、財星ではなく、財を奪い取ったり、取られたりの星です。

比肩・敗財・劫財は下記の様なイメージにもなります(悪い部分を見つめた場合ですが…?)
・比肩…職人肌の一匹オオカミ。
・敗財…人情的だが少し欲に流されやすい人。
・劫財…大胆で大ぶろしきで賭博好きな人。

特に敗財や劫財には欲があるので、命式や年回りによっては注意が必要です。
命式中では、正財(偏財)と劫財(敗財)とが並ぶと注意が必要となります。
年月の天干に正財と劫財(敗財)とが並ぶとどんな感じになるでしょうか…?
「水戸黄門」のドラマで例えるならば…正財は庄屋のお嬢様で、劫財(敗財)はお嬢様をたぶらかして、身代金を狙うヤクザみたいなものです。時柱に官星(正官・偏官)が出れば、官星はお役人みたいなものですから、劫財(敗財)を抑えますが、官星が無い場合には注意が必要です。

行運(大運・流年)に劫財(敗財)が出て、財星(偏財・正財)を強く尅す時期も注意が必要です。
特に劫財(敗財)に荒れる十二運の沐浴等が出る時期や、大運・流年に重ねて劫財(敗財)が出て、財を強く尅す場合はお金の問題も発生しやすい時期と言えます。
警視庁のホームページに平成27年の4月末までの振り込め詐欺の認知件数が4331件、被害総額が128億円とありました。
最近はとても巧妙ですね…。
非通知電話や、急かす内容の場合は慎重な対応が必要です。
また、命式本体に劫財(敗財)と正財(偏財)とが並んでいたり、行運(大運・流年)に財星が固まり過ぎたり、荒れる劫財(敗財)の年は注意が必要です。
欲が絡んだり、人情に流されると冷静な判断が出来難くなりやすですね…。
財星には、宝(大切なもの)という意味があり、大切なのものとは、健康・人間関係・お金等があります。
敗財の時期は人情に流されて宝を失う可能性がありますし、劫財の時期は「いけいけどんどん」で欲に駆られて失敗をする場合もあります。
男性の場合には、劫財があった方が思い切った生き方ができるので面白いのですが、命式や年回りによっては注意が必要となります。
クリックしてね
新栄堂のホームページヘ

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする